ウクライナ出身歌手が感謝の歌声 八千代で支援コンサート

2022年5月24日 07時31分

八千代少年少女合唱団の子どもたちとともに、ウクライナ国歌を歌うデニスさん(手前(右))とクリスティーナさん(同(左))=八千代市で

 「みなさんの支援、サポートに心から感謝します」。八千代市で二十二日、ロシアに侵攻されたウクライナの支援コンサートが開かれ、特別出演した同国出身のバス歌手デニス・ビシュニャさん(44)が、詰めかけた市民約千人に感謝した。三月に同国から避難し、現在は東京都内で暮らす十五歳のめいもピアノ演奏を披露。フィナーレでは八千代少年少女合唱団とともに国歌「ウクライナは滅びず」を歌い、デニスさんは「涙が出そうだった」と話した。(保母哲)
 コンサートは市民会館であり、市内で活動する女声合唱団「コーラス虹」やソプラノ歌手、ピアニストらが二時間余にわたって音色を響かせた。二〇〇八年に来日し、都内で暮らすデニスさんは、民族衣装姿でウクライナの歌などを披露。首都キーウ(キエフ)には約十年間住んでいたといい、「私のキーウ」を披露した際には「平和できれいなその街を思い出しながら歌った」という。
 デニスさんの姉である母親と日本に避難し、四月からは都内の高校一年生となっためいのクリスティーナ・オクサーニチさんは、ピアノ演奏で一曲を披露。八年前からピアノを、一年前からは日本語の勉強を始めており、演奏後には「日本の人たちは親切です」と笑顔を見せた。デニスさんが出演を持ちかけたという。
 八千代少年少女合唱団のステージでは、約四十人の子どもたちとデニスさん、クリスティーナさんが国歌を合唱。旧ソ連から独立後、正式に国歌として採用されており、デニスさんは「日本の子どもたちが歌ってくれ、感動するとともに感謝したい。ウクライナだけでなく、世界中が平和になるといい」と話した。
 コンサートを主催したのは、市内の各種団体代表者らで組織した「八千代市ウクライナ支援事業実行委員会」。四月には同国でも撮影された名作「ひまわり」を上映しており、コンサートの収益金(一人三千円)などを在日ウクライナ大使館に贈る。
 実行委会長の上代(かじろ)修二・八千代商工会議所会頭は「いつになるか分からないが、戦争が終わっても復興は大変な事業になる。今後もできることをしたい」と話し、シール式ワッペンも作製した。ワッペンには青と黄の二色の国旗とともに、真ん中に市の花であるバラをあしらった。この日のコンサート会場でも販売し、こちらも支援金に充てる。

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