斜面崩れ 18歳高校生死亡 逗子 住宅地の市道脇、通行中

2020年2月6日 02時00分

道路脇の斜面が崩れ、歩行者が巻き込まれた現場=5日午前10時35分、神奈川県逗子市で、本社ヘリ「おおづる」から

 五日午前八時ごろ、神奈川県逗子市池子二丁目付近で道路脇の斜面が崩れ、歩いていた県立高校の女子生徒(18)が巻き込まれ死亡した。市によると、崩れた土砂の量は約四二・五立方メートルで約六十八トン。県警は生徒の死因と、崩落原因を調べている。現場は住宅地で、ほかにけが人はいなかった。
 崩れたのはマンションが立つ土地の脇にある斜面。県の資料によると高さは約十六メートル。地面から半分ほどの高さまでは石垣で補強されていて、補強されていない上半分の部分が、幅三~四メートルにわたり崩れた。土砂は斜面の下の市道に一~二メートルほど積もった。生徒の一メートルほど後ろを歩いていた男性(53)は「少量の砂粒のあと、土砂が一気に落ちてきた。(生徒は)すぐに見えなくなった」と話した。

◆「雨 降ってないのに」

 土砂崩れ現場は、がけの多い逗子市内で百十九カ所指定された土砂災害警戒区域(急傾斜地)の一つ。だが、市によると過去に土砂崩れが起きたことはなく、不安情報なども寄せられていなかったという。
 「とにかくびっくり。雨も降っていないのに」。崩れたのり面の上に立つマンションの住人、吉住恭子さん(44)がぼうぜんと話す。
 五日午前八時ごろ、「ドンッ」という大きな音に驚いた。しばらくして、サイレンの音がしてベランダに出ると「土砂が崩れていた」。二〇〇四年にマンションができて、すぐに入居したといい「このままでは他も崩れるんじゃないか、不安だし、怖い」と声を落とす。
 マンションの管理会社によると、崩れたのり面の所有者はマンションの管理組合。危険性のある民有地については、市民から通報があれば市の担当者が現場を確認し、必要に応じて指導を行うが、今回の現場は過去に特別危険視されてはいなかったという。
 市の担当者は「これまでどういう管理をしていたのか所有者に確認し、応急対策も求めていく」とする。
 現場は京急線神武寺駅近くで、周囲に住宅街が広がる市道。安全が確保されるまで当面、通行止めにする。 (北爪三記)

関連キーワード

PR情報

社会の最新ニュース

記事一覧