理不尽なコロナ対策に嫌気か 上海市民が次々と市外に脱出

2022年5月24日 21時38分
厳しいロックダウンが続いた上海から逃れるために高速鉄道の駅に向かう人たち=SNS「ウィーチャット」から

厳しいロックダウンが続いた上海から逃れるために高速鉄道の駅に向かう人たち=SNS「ウィーチャット」から

 【北京=白山泉】中国・上海市が新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウン(都市封鎖)を段階的に解除する中、理不尽なコロナ対策に嫌気が差し、市外へ脱出する住民が続出している。交流サイト(SNS)には大勢の人々が高速鉄道の駅に行列をつくる映像が投稿された。
 上海市政府は16日、6月から市民生活正常化の目標を掲げ、上海虹橋駅発着の列車の運行を再開すると発表。翌17日、駅は白い防護服を着てスーツケースを持った人々でごった返した。中国メディアによると、高速鉄道12本が計7000人の旅客を乗せて上海を出発したという。
 SNSでは、駅から続く長い行列を撮影した映像が相次いで投稿された。歩いて駅に向かったものの列車の切符を入手できず、近くの高速道路上で野宿する人々の姿もあった。
 「ゼロコロナ」政策に翻弄された市民の不満に対し、官製メディアも神経をとがらせている。共産党機関紙の人民日報は「帰省も楽ではない。上海はいつでもあなたの帰りを待っている」と、市民に同情を寄せるように報じた。
 上海市は外出可能な区域を広げており、対象住民は全住民約2500万人のうちの2100万人に上る。ただ、再び感染者が出ることを恐れて、地区の当局担当者が独自の判断で封鎖を続けているケースも多い。

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