陶製の手りゅう弾、銃弾、軍服… 戦争遺品 触れて感じて 武蔵村山の交流館

2022年5月25日 07時04分

陶製の手りゅう弾を手にする黒井さん=いずれも武蔵村山市で

 戦争で精神を患った人たちのことを伝えるため、武蔵村山市中藤の黒井秋夫さん(73)が自宅に開設した「PTSDの日本兵と家族の交流館」は、軍服など戦争遺品の展示を始めた。手に取ることもできる。黒井さんは「実物から戦争の恐ろしさを感じてほしい」と話す。

◆多摩地域の市民ら寄贈

 展示する遺品は約二十点。黒井さんが、知人やインターネットを通じて呼び掛け、多摩地域の市民らから寄贈された。国内で金属が不足した太平洋戦争末期に作られた陶製の手りゅう弾や、日中戦争で使われたとみられる銃弾もある。いずれも火薬は入っていない。

日露戦争に従軍した兵士の遺品

◆「戦争だめだと思った」

 訪れる小中学生たちは、特に手りゅう弾と銃弾に強く反応して怖がるという。館の感想ノートには「戦争はだめだと思った」などと書かれている。黒井さんは「手りゅう弾も銃弾も人を殺すためにしか使われない。言葉で説明しなくてもリアルに伝わるようだ」と指摘。「今後もガスマスクなどの資料を集めていきたい」と意気込む。
 日露戦争で戦死した兵士の軍事郵便などをまとめて寄贈した人もおり、黒井さんは「専門家に分析してもらい、展示したい」と話した。問い合わせは黒井さん=電080(1121)3888=へ。(林朋実)

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