千葉県内自治体、家族が死亡時の手続きを簡単に 遺族の負担軽減 千葉市はワンストップ窓口開設

2022年5月25日 07時29分

千葉市緑区役所に設置されている「おくやみコーナー」

 ここ数年、毎年六万人前後が死亡している千葉県。大切な家族が亡くなったとしても、故人との在りし日の思い出に浸る時間はあまりなく、葬儀の準備や行政手続きに追われる。そんな遺族の負担を少しでも軽減しようと、手続きの簡素化や効率化に力を入れる自治体もある。(山口登史、保母哲)
 千葉市は三十日から、家族の死亡後に必要な市の行政手続きを一カ所で一度に終えられる専用窓口「おくやみコーナー」を全区役所に開設する。これまでは多くの部署を回る必要があったが、昨年度、先行して設置した緑区で好評だったことから全区役所への拡大を決めた。
 死亡に伴う主な行政手続きは健康保険や年金などがあるほか、介護保険、相続など人によって手続きや内容が異なる。
 これまでは遺族が死亡を届け出た際、必要に応じて最大六カ所の担当部署を回る必要があった。混雑する日は待ち時間もあり、遺族側の負担になっていた。
 今後は来庁予定日の予約受付時に、市側が住所、氏名、生年月日などの基本情報をヒアリングし、各種申請書類を事前に作成。遺族は一つの窓口を訪れるだけで済み、手続きの時間が短縮できる。市以外で必要な手続きも案内する。
 市区政推進課によると、先行実施した緑区では一つの部署につき二十分程度、時間が短縮されたという。
 おくやみコーナーを利用する場合は居住地に応じて、中央、花見川、稲毛、若葉、緑、美浜の最寄りの区役所に五開庁日前までに予約が必要。緑区以外は二十三日から予約の受け付けを始めた。
 県内では船橋市、松戸市などが同様の取り組みを展開している。

習志野市が作成した「おくやみハンドブック」

 一方、習志野市は、死亡届の提出後に遺族らが行う各種手続きをまとめた冊子「おくやみハンドブック」を作成した。チェックリストなどから必要な手続きを把握できる内容で、五月から市役所と市内の三連絡所で配布している。
 ハンドブックはA4判、本文四十五ページ。チェックリストとして市役所、市役所以外、住民登録、健康保険などの項目別に「はい」と「いいえ」に印を付ける方式で、市の担当部署や関係機関の連絡先を明記。手続き概要や手続きを行う時期(目安)のほか、遺族メモとして家系図や財産欄なども収めている。
 市ホームページでも公開しており、「習志野市おくやみハンドブック」で検索できる。鎌倉新書(東京)との官民協働発行事業として作成し、冊子内に広告を掲載していることから、製作費はかかっていないという。

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