ウクライナのろう者家族らが群馬県みどり市で避難生活開始 市協会など 日本の手話をサポート

2022年5月25日 07時41分

日本に逃れてきたボズコさん(右から2人目)らウクライナ避難民=成田空港で(吹野昌幸さん提供)

 ロシアの軍事侵攻が続くウクライナから逃れてきた同国のろう者(聴覚障害者)家族ら五人が来日し、みどり市で避難生活を始めた。市営住宅に入居し、市ろう者協会と県聴覚障害者連盟で組織する「ウクライナろう者避難民支援チーム」が国際手話でコミュニケーションを図るなどして生活を支援する。(石井宏昌)
 避難してきたのは、いずれも首都キーウ(キエフ)に住んでいたヤネンコ・アンドリーさん(41)とマリーナさん(38)夫妻、長男のエゴール君(7つ)、単身者のボズコ・ボロジミールさん(47)とシドルチュク・オレクサンドルさん(52)。エゴール君を除く四人は重度の聴覚障害があるという。
 ボズコさんとシドルチュクさんが二〇一四年に来日した際、市ろう者協会の吹野昌幸さん(54)がガイドを務め、その後も交流サイト(SNS)で交流を続けていたことから、日本への避難が決まった。渡航費用は支援チームで寄付を募って賄った。
 吹野さんによると、五人は仲間と計十五人で四台の車に分乗してキーウを脱出。モルドバ、ルーマニア、ハンガリー、スロベニアを経由し、八日間かけてイタリアのミラノ近郊にある聴覚障害者施設に避難した。今月十九日に来日し、二十日未明にみどり市に到着した。
 吹野さんは「三月上旬にイタリアのボズコさんと連絡した際、疲れて別人のような様子で胸を痛めていた。日本に到着し、疲れてはいるがほっとして明るい表情だったので良かった」。今後の支援には「心のケアが必要と感じる。日本の文化、あいさつやマナー、日本の手話を学べるようサポートしたい」と話した。

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