北朝鮮、近く核実験か?「最終準備段階に入った」と韓国高官 ICBMなど3発発射は「明らかな挑発」と松野官房長官

2022年5月25日 20時40分
北朝鮮のミサイル発射を伝えるテレビのニュース番組を見る男性=ソウル市内の駅で(AP)

北朝鮮のミサイル発射を伝えるテレビのニュース番組を見る男性=ソウル市内の駅で(AP)

 【ソウル=相坂穣】韓国大統領府の金泰孝キムテヒョ国家安保室第1次長は25日、北朝鮮が7回目の核実験に向けた核起爆装置の作動試験を行っていると明らかにした。一両日中の核実験はないとする一方、最終準備の段階に入ったとの認識を示した。北朝鮮は25日朝に、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など計3発のミサイルを発射し、緊張を高めている。
 金氏によると、核起爆装置の作動試験は北朝鮮北東部の豊渓里プンゲリにある核実験場とは別の場所で、数週間にわたって探知されてきた。金氏は「北の当局が望む規模と性能を評価する核実験を行う最後の準備段階にある」と述べた。
 韓国軍合同参謀本部は25日、北朝鮮が同日午前6時、同37分、同42分ごろに、首都平壌ピョンヤン郊外の順安スナン付近から日本海に向け、ICBMと短距離弾道ミサイル計3発を発射したと発表した。
 日本政府は、少なくとも2発の弾道ミサイルが発射され、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと発表。松野博一官房長官は「日米、米韓首脳会談の開催直後の発射は、明らかな挑発行動で、断じて許されない」と非難した。
 韓国軍は、1発目は飛距離は約360キロ、最高高度約540キロで、新型のICBM「火星17」だったと断定した。高角度で打ち上げるロフテッド軌道だったとみられる。
 2、3発目は短距離弾道ミサイルだったとみられる。2発目は失敗した可能性がある。3発目は最高高度約60キロで約760キロ飛行。変則軌道のため迎撃が難しいロシア製のミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版だった可能性がある。

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