もし大地震起きたら…「大丈夫なのか」と規制委員長が懸念 福島第一原発1号機の圧力容器土台の損傷判明で

2022年5月25日 19時14分
圧力容器を支える基礎はコンクリートがなくなり、鉄筋が向きだしになっていた=東京電力福島第一原発1号機原子炉内で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

圧力容器を支える基礎はコンクリートがなくなり、鉄筋が向きだしになっていた=東京電力福島第一原発1号機原子炉内で(国際廃炉研究開発機構、日立GEニュークリア・エナジー提供)

 原子力規制委員会の更田豊志委員長は25日の記者会見で、東京電力福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1号機原子炉圧力容器を支える鉄筋コンクリートの土台の一部で鉄筋がむき出しになっていることが調査で判明したことを受け、「大きな地震が起きたときに大丈夫なのか、懸念がある。補強できるのならしたいくらいだ」と述べた。
 更田氏は、事故時のメルトダウン(炉心溶融)で溶け落ちた核燃料(デブリ)が圧力容器を突き破って土台のコンクリート(厚さ1.2メートル)を溶かした可能性について「推測は可能」と指摘。「土台が崩れたらどういうことが起きるのかは考えておく必要がある」と危機感を示した。
 極めて高い放射線量の原子炉内で土台の補強は困難という認識を示した上で、「耐震性を考えると悠長なことは言っていられず、(デブリを)耳かき一杯でも早く取って性状を分析するべきだ」と話した。
 東電は17~21日、格納容器に水中ロボットを入れて内部を調査。格納容器底部の土台付近では、デブリとみられる塊状の堆積物も複数確認した。事故で1~3号機がメルトダウンしたが、コンクリート内部の鉄筋露出は初めて確認された。(小野沢健太)

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