都心南部直下地震 死者数最多は足立区 被害想定 23区東部で大きく

2022年5月26日 07時14分
 都防災会議地震部会が二十五日に公表した都心南部直下地震の被害想定では、人的被害や建物への被害が二十三区東部でより大きいとされた。各区には、被害軽減に向けた対策の一層の推進が求められる。(三宅千智、太田理英子)
 足立区は、想定される死者数が二十三区で最多の七百九十五人だった。うち、高齢者や障害者など「要配慮者」は六百二十六人で、全死者数の約78%を占める。区災害対策課の担当者は「被災リスクが高い要配慮者にどうやってアプローチするか検討するとともに、木造密集地域の改善など、関係部署と連携して死者ゼロを目指す」と話した。
 江戸川区は出火件数の想定が二十三区で最多の六十二件。区まちづくり推進課の担当者は「調査方法を把握していないので結果の理由は分からない」と戸惑う。
 区北部は木造建築物が多く、区は指定した区域での建て替えの助成や防火規制を実施。市街地で燃えにくい建物などが占める割合「不燃領域率」は各地域で年々上昇しているといい、「特効薬はないが、重層的な施策を継続していく」と話す。
 江東区は区域の約98%で震度6強以上の揺れに見舞われ、区内の建物棟数の12・9%にあたる六千六百棟が揺れや液状化で全壊すると想定された。防災課の担当者は「都の報告書を読み込んで積算の根拠を分析し、対策を進めていく」としている。

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