犬の殺処分ゼロ 県21年度 「譲渡不適」含む集計で初

2022年5月26日 07時17分
 茨城県は、県内の収容施設に保護された犬の殺処分が二〇二一年度はゼロだったと発表した。「病気などで譲渡に適さない」として前年まで集計から除外していた犬も含めた「殺処分ゼロ」達成は初めて。
 県内で保護された犬や猫は、県動物指導センター(笠間市)と水戸市動物愛護センターに収容される。県は環境省の区分に基づき、収容した犬・猫を(1)治療できない病気や攻撃性がありボランティア団体などへの譲渡が適切でない(2)その他(3)収容中に死亡−の三つに分類。一九年度以降は(2)の殺処分のみを集計して「犬・猫の殺処分ゼロ」と発表していたため、愛護団体などから批判も出ていた。
 県内の犬の殺処分は九〇年度に一万八千六百十一頭に達し、〇五年度からは八年連続で全国ワーストを記録。県は一六年度、殺処分ゼロを目指す条例を制定し、譲渡や飼い主の啓発などに取り組んできた。
 松本徹・県生活衛生課長は「これがゴールではない。殺処分ゼロを継続しつつ、収容数も減らしていきたい」と話す。
 発表は二十四日。二一年度に収容された犬は千九十四頭で、譲渡が八百六十頭、飼い主への返還が百四十四頭、収容中の死亡が三十七頭だった。猫は千百六十一頭を収容し、殺処分が一頭、収容中の死亡が二百頭だった。(出来田敬司)

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