登山道整備 お披露目 「経塚古墳」「天王山城跡」 史跡巡り、散歩しよう

2022年5月26日 07時18分

千田学芸員(右)の解説を聞く参加者=安中市で

 安中市上間仁田の「経塚山」(標高二七五メートル)頂上部にあり、市内最古とされる五世紀前半の大型円墳「経塚古墳」と、東側の丘「天王山」(同二八〇メートル)にある永禄年間(一五五八〜七〇年)に築城された天王山城跡への登山遊歩道が整備された。現地で、お披露目の記念登山と両史跡の説明会があった。(樋口聡)
 住民でつくる「史跡めぐりの散歩の会」(佐藤允治代表)が主催。同会は昨年、地元でも忘れられた存在になっている同古墳を多くの人に知ってもらおうと、経塚山への登山道を整備。今年に入り、市学習の森ふるさと学習館から天王山を経て経塚山へと続く新たなルート作りに着手。地権者の同意を得てシノのやぶを切り開き、約二・五キロを整備して「史跡めぐりの散歩道」と名付けた。
 記念登山の出発点となった同館駐車場には市民ら七十人が集まり、佐藤さんの案内で天王山城跡を目指した。同行した同館の千田茂雄学芸員が城跡の堀切りや郭(くるわ)で「(同市板鼻の)鷹の巣城に呼応するのろし台と伝えられている」などと解説。経塚山頂でも同古墳について「墳丘の状態は極めて良好。直径三十八メートルの大型円墳で、葺石(ふきいし)や埴輪(はにわ)は確認されていないが、滑石製模造刀などが出土している」などと説明した。参加者は初めて見る史跡や登山道整備に感心していた。
 佐藤さんは「往時の姿をそのまま残す歴史遺産。史跡探訪と散歩に訪れてほしい」と呼びかける。経塚山・天王山のルートから、さらにぐんま百名山の崇台山(そうだいさん)(標高二九九メートル)へと続く「間仁田三銘山稜線(りょうせん)トレイル構想」を抱いており「整備を進めたい」と意気込んでいる。

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