子どもたち 平和の願い 俳句、書など ウクライナ侵攻題材118作品 29日「全国模擬授業」で披露

2022年5月26日 07時18分

子どもたちから寄せられた文芸作品について語る開倫塾の林明夫塾長(右)ら=足利市で

 ロシアのウクライナ侵攻に対する子どもたちの思いが詰め込まれたエッセーや俳句、書などの文芸作品118点が29日、佐野市浅沼町の市文化会館で開かれる「第15回全国模擬授業大会」で披露される。早期終戦を切望する書や、苦しむウクライナ人を思いやるエッセーなど子どもたちの心情が投影されている。(梅村武史)
 「開倫塾」(本部・足利市)と、同塾が母体で日本ユネスコ協会連盟に加盟する開倫ユネスコ協会が企画。塾では三月中旬に栃木、群馬、茨城の北関東三県と都内の小学五年生〜高校三年の塾生八百六人にウクライナ問題について緊急アンケートを実施していた。
 「アンケートではすくい切れなかった子どもたちの思いを文芸作品で表現してもらった」と林明夫塾長。「ロシアによるウクライナ侵攻を考える」をテーマにエッセー、俳句、短歌、デザイン・絵画、書道、新聞スクラップなど八分野で作品を募った。
 書では「平和」「ともだち」が多数を占めたが、那須塩原市の小出祐未(ゆうみ)さん(14)は「帰馬放牛」(戦争が終わって平和になる意味)と書いた。「ウクライナ侵攻はなかなか終わりが見えず、苦しい思いをしている人がたくさんいる。早く戦争が終わるように」と一文を添えていた。
 エッセーでは、足利市の宇野光真(てるま)君(14)が「なぜ戦争はいつの時代になっても無くならないのだろうか」、大田原市の佐藤飛鳥さん(12)が「平和とはなんでしょうか」とつづった。最も多かったのは新聞スクラップの五十九件。切り抜き記事に添えて持論を展開する子どもが多かった。
 全国模擬授業大会は塾講師たちが教え方日本一を競う。作品は会場ロビーに展示される。公開時間は正午〜午後五時半で入場無料。林塾長は「教育関係者や子どもたちが多数集う。今回の問題をともに考える機会にしたい」と話し、来場を呼びかけている。

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