熱海土石流 伊豆山復興検討委 被災者代表「意見反映を」 最終案の修正を委員長一任

2022年5月26日 07時18分

伊豆山の復興計画を議論する検討委員会=熱海市役所で

 昨年七月の土石流災害で被災した、熱海市伊豆山(いずさん)地区の復興計画を議論する検討委員会が二十五日、市役所で開かれた。復興の理念や方針を盛り込む基本計画の最終案が示され、一部反対意見が出たものの、最終的な修正を委員長に一任することで合意した。ただ、修正箇所が多く、策定は当初目標の五月中から六月半ばごろにずれ込む見込み。
 最終案には、復興に向けた課題や施策の実施スケジュールなどを新たに追加した。議論では、原則立ち入りが禁止される警戒区域内に自宅がある被災者らを代表する中島秀人さん(53)が「金銭面の課題など被災者の意見が反映されていない」と指摘。住宅再建への具体的な支援内容などを盛り込むよう求めた。
 施策の実施スケジュールを巡っては、他の委員から、住宅再建に向けた宅地造成に十年もの長期間を要するとした案を疑問視する意見などが上がった。また、計画の基本理念については「伊豆山」の言葉を入れることを求める声もあった。
 会議後、委員長一任に反対した中島さんは「被災者の意見を反映させるのが最大の目的で、そうでないとここにいる意味がない。被災者に寄り添って考えてほしい」と要望。斉藤栄市長は「被災者の声はきちんと盛り込みたい」と述べた。
 次回会合は六月二十九日で、土地利用などの方向性を示すまちづくり計画を主に議論する予定。(山中正義)

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