依然多い「トランプ頼み」の共和党候補 「刺客」のジョージア知事予備選候補は大敗したが…

2022年5月26日 18時33分
 【ワシントン=浅井俊典】米南部ジョージア州で24日、11月の中間選挙の正式候補を決める予備選が行われた。州知事選の共和党予備選では、再選を目指す現職知事がトランプ前大統領の推薦を受けた候補を大差で破った。注目州での大敗はトランプ氏にとって痛手だが、それでも根強いトランプ人気に頼る共和党候補は少なくない。

ジョージア州で3月、観客の声援に応えるトランプ勢大統領。同州知事選の共和党予備選では推薦候補が敗れたが存在感は依然大きい(AP)

 「私たちの政策はジョージアの共和党員から圧倒的な支持を得た」。24日夜、ジョージア州アトランタで、現職のケンプ知事が高らかに勝利を宣言した。トランプ氏が「刺客」として送り込んだパデュー元上院議員に得票率で50ポイント以上も差をつける大勝だった。
 トランプ氏にとって、ジョージアは2020年大統領選の因縁の地だ。トランプ氏はバイデン大統領に僅差で敗れた同州の選挙結果を受け入れず、「選挙不正」があったと主張したが、ケンプ氏はこれを退けて選挙結果を承認した。今回、トランプ氏はその報復として対抗馬を送り込んだ。
 これに対しケンプ氏は、ガソリン税免除など保守層に受けがいい実績に加え、トランプ氏の批判を控えて同氏の支持層にも浸透を図った。米紙ニューヨーク・タイムズは、身内でも追い落とすトランプ氏の手法が大物知事には通用しなかったとして「影響力の限界を露呈した」と報じた。

大統領選後にトランプ氏を批判したペンス前副大統領(左)はケンプ氏(右)の応援に回った(AP)

 一方でケンプ氏ほどの実績がない共和党候補の多くは、依然として強固なトランプ支持層の票を当て込む。上下院や知事選、地方選の予備選ではこれまでに180人以上がトランプ氏の支持を受けた。今月3日にあった中西部オハイオ州の連邦上院選の共和党予備選で勝利した作家J・D・バンス氏もその一人で、かつてはトランプ氏に批判的だったが選挙戦では態度を一変させて同氏を称賛した。
 24日の予備選では、南部アーカンソー州などでトランプ氏の推薦候補が軒並み勝利。西ジョージア大のカレン・オーウェン准教授は「ジョージアでは投票に大きな影響を及ぼさなかったが、今でも共和党員の多くはトランプ氏に好意的だ」と指摘する。

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