調査報告書「上層部は責任を」と断罪、ジョンソン首相は続投に意欲 英官邸のコロナ規制違反パーティー

2022年5月26日 18時55分
英国のジョンソン首相(AP)

英国のジョンソン首相(AP)

 【ロンドン=加藤美喜】英首相官邸が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)中などに規制違反のパーティーを繰り返していた問題で、英政府は25日、内部調査報告書の全文を公表した。報告書は規則を無視した集団飲酒の実態を明らかにし、「上層部はこの(飲酒)文化の責任を負わなくてはならない」と断罪した。
 ジョンソン首相は下院で「議会と国民に改めて謝罪する。全ての責任は私にある」と述べたが、「教訓を得て前に進むことを望む」と続投への意欲を示した。ロシアのウクライナ侵攻や生活費の高騰などの課題が山積していると強調し、パーティー問題の幕引きを図った。しかし野党や与党の一部は改めて辞任を要求。同日の世論調査ユーガブの調査では「首相は辞任すべきだ」が59%に上った。
 報告書は37ページで、2020年5月以降の16件について調査。一部でカラオケ機器が持ち込まれたり、泥酔や口論が起きたりしたほか、清掃員が翌日、壁やコピー用紙の山にワインが飛び散っているのを発見したこともあった。報告書は「警備や清掃のスタッフに対するひどい扱いは容認できない」とも指摘した。
 政府の調査とは別に、1月から行われた英警察の捜査は先週に終結。計83人に126件の罰金通知が発布され、ジョンソン氏とスナク財務相もそれぞれ1件の罰金を支払った。

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