幸署、市消防局、JRが連携 南武線の車両を使い災害・テロ対策訓練

2022年5月27日 07時16分

南武線を使った訓練で犯人役の男を確保する警察官ら

 電車の車内で乗客が襲われる事件を想定し、実際のJR南武線車両を使った災害・テロ対策訓練が二十六日、横浜市鶴見区の矢向駅構内で行われた。幸署、川崎市消防局、JRの三者による合同訓練で、けがをした乗客の救助や安全な誘導のための手順を確認した。
 同署の訓練は、コロナ禍での中止や延期を経て三年ぶり。引き込み線に停車中の車両で行われ、関係機関の約六十人が参加した。
 犯人の男に扮(ふん)した署員が所持したナイフで乗客らを襲ってけがをさせた上、ライターで車内に放火したという想定で訓練を実施。興奮する男を警察官が説得しているすきに、連携した消防隊員がけが人を救助。男が車外に逃げたところを、さすまたや防具を持った警察官が取り押さえた。
 線路内での人身事故の発生を想定し、四十トンまでの車両を引き上げる救助装置と人形を用いて、挟まれた人を救助する訓練も行われた。
 小田急線や京王線で昨年、乗客を無差別に刃物で襲った上、放火を図る類似の事件が相次いだ。幸署の長谷善明署長は「電車での事件が起きる中で、乗客の安全や誘導は大きな課題。危機管理に当たるわれわれが顔を見える関係を構築することで、いざという時に発揮できる力を蓄えたい」と講評した。(安藤恭子)

訓練で犯人役の男(右)の説得に当たる警察官ら=いずれも横浜市鶴見区で


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