<くらしの中から考える>推し活(みんなの声)

2022年5月27日 07時15分
 「推し活」の魅力や上手な楽しみ方を考えた四月一日の記事には、読者の小学生や中学生からさまざまな意見が届きました。推し活を通して喜びを感じたり、前向きな気持ちになったり。日頃応援している人や、熱中している物事とともに、それぞれの経験や思いを教えてくれました。その一部を紹介します。

◆元気や勇気くれる/支障のない範囲で

 「私にとって『推し』は、元気や勇気、笑顔をくれる存在」。名古屋市瑞穂区の中学三年の女子生徒(14)は悲しい時や悔しい時、好きなアイドルや俳優が頑張っている姿を見ると、「自分も笑顔でいたい」と思うことをつづった。
 同市東区の矢田中学校からは、NIE(エヌアイイー)(教育に新聞を)活動の一環として記事を読んだ二年生の意見文が多く寄せられた。漫画のキャラクターの姿に勇気を奮い立たせたり、努力をしなければならない場面で「推し」の言葉を思い出して力がもらえたりしたといった声が目立った。
 横浜市緑区の上山小学校六年、角愛紗さん(11)の推しは、韓国の男性音楽グループ「BTS(ビーティーエス)(防弾少年団)」。BTS(ビーティーエス)のおかげで「友達が増え、より勉強に励むことができている」と感じる。小五の時には、話したことのない友達に話し掛けたところ、その人もBTS推(ビーティーエスお)しだと分かり、仲良くなったという。
 推し活で日常生活が楽しくなり、目標が見つかったという人も。愛知県豊田市の挙母小五年、荒木崇佑君(11)は二年前、新型コロナウイルスによる休校中にバレーボールアニメ「ハイキュー!!」を見始めた。バレーボールチームにも入り、アニメのように何度も練習した。「初めてサーブが入った時はうれしかった」。今はアニメに出てくるジャンプサーブを練習中だ。
 三重県四日市市の日永小五年、宮田幸恵さん(10)が夢中になっているのはハンドメード。紙粘土に絵の具で色を付けてミニチュアのサンドイッチやクレープなどを作り、厚紙を組み立てたカフェに飾って楽しんでいる。「好きなことをしているとリラックスでき、想像していたものを作れたときには満足な気持ちになる」
 一方で「推し活はそんなに好きじゃない」と書いたのは矢田中二年の男子生徒(13)。身内が男性アイドルグループにはまっていて、お金をつぎ込むのがもったいないと感じるからだ。同学年の山戸晴義さん(13)も「推しのためにお金を使い過ぎて破産していく人を交流サイト(SNS(エスエヌエス))などで見た」と危険性を指摘し、「限度を決めてやっていくべきだ」と訴えた。
 挙母小五年の赤沢芽生さん(10)は、推しの音楽グループのCD(シーディー)を借りて聴くことなどで心が癒やされているが、「お金を使い過ぎてしまうこともある」。自分の貯金を使うなど、「家族との生活に支障が出ないように推し活をしたい」と誓った。

◆前向きな行動の原動力に

 市場調査などを手掛ける会社が昨年、全国の13?49歳の男女900人に聞いた調査でも、「推し」が楽しさをもたらすだけでなく、心の支えや、前向きな行動の原動力になっていることがうかがえます=グラフ。
 今回の投稿では、近代看護の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲールを目標に、看護師を目指している人や、飛行機好きで航空関係の仕事に就きたいという人も。皆さんの夢がかなうといいですね。 (佐橋大)
 4月1日の紙面は、「生活部コラボ企画」から「今月のテーマ」でご覧になれます。
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