県魅力度1位願い商品名反転 あん肝&常陸牛弁当 北茨城・まるみつ旅館が新商品
2022年5月27日 07時34分
北茨城市の老舗「まるみつ旅館」が、県の魅力を詰め込んだ高級弁当を開発した。六月一日から売り出す。あん肝、常陸牛、「常陸の輝き」(豚肉)を秘伝のタレで味付けした自信作といい、県の魅力度向上に貢献する狙いがある。二十六日、報道機関向けの発表会があった。
三代目社長の武子能久(よしひさ)さん(46)は東日本大震災以降、減ってしまった客を呼び戻そうと、名産のあん肝を使った独自のメニューを世に送り出してきた。二〇二〇年、新型コロナの流行が始まった頃に発表した「あん肝ラーメン」は、店舗と通信販売で計三万食を売り上げたヒット作だ。
新たな弁当は「茨城県魅力度ランキング最下位弁当」。民間シンクタンクの都道府県別魅力度ランキングで昨年、本県が再び最下位に転落したのをきっかけに発案した。パッケージには商品名の文字を上下反転させて印字し、一位獲得を願掛け。米と漬物も県産食材を使っている。
税込み二千五百三十円と強気の設定だが、武子さんは「うな重と同じ感覚で食べてもらえば、高いとは思わないはず」と自信をのぞかせる。
八月までの期間限定販売で、先着百食までは千九百八十円。通販でも購入できる。イートインでは月に五十食を上限に提供する。問い合わせはまるみつ旅館=電0293(46)0569=へ。(保坂千裕)
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