鉾田の小学校でフラッグフットボール 誰でも楽しく 体力、コミュニケーション力アップ

2022年5月27日 07時37分

相手からフラッグを取り、守備を成功させた児童(右)=いずれも鉾田市の鉾田南小で

 鉾田市を本拠地に活動するアメリカンフットボール日本社会人Xリーグ2部の「茨城セイバーズ」の選手が、市内の小学校で、子どもでも楽しめる「フラッグフットボール」の指導に乗り出した。戦略性が高く、けがをしにくいスポーツで、子どもたちの体力やコミュニケーション力のアップにつなげる狙いがある。(保坂千裕)
 フラッグフットボールはアメリカンフットボールから派生したスポーツで、五人一組で行う。ボールは軟らかく、大人が片手を広げた程度の大きさ。相手が腰に着けた布(フラッグ)を奪えばタックルしたことになるため、危険が少ない。
 市は昨年九月、セイバーズが所属する日本アメリカンフットボール協会と、競技の普及などで協力する地域連携協定を結んだ。小学校訪問は協定に基づく取り組みの一環。市教委の担当者は「新型コロナ禍で、児童の運動不足を指摘する声が上がっていたことも背景にある」と説明する。
 五月十一日、選手七人が鉾田南小(烟田(かまた))を訪れ、初の出前指導を実施。四年生にウオーミングアップの仕方やゲームのルールを説明した後、児童チーム同士の試合に加わった。
 フラッグフットボールは、運動が苦手でも「頭脳派」プレーヤーが活躍できるスポーツで、作戦の良しあしが試合の行方を左右する。野球のように攻守が入れ替わり、攻撃側はその都度、役割分担などの作戦を立てる。児童たちは、「僕は守備が良いと思う」などと自らの適性をアピールしてチームに貢献していた。

攻撃の前に作戦を立てる茨城セイバーズの選手と児童ら

 この日、初めてゲームを体験したという伊東亜音(あのん)さん(9つ)は「相手のフラッグを取れて楽しかった。またやってみたい」とにっこり。セイバーズの近藤秀則代表は「技術がなくても誰でも楽しめる競技。元気に取り組んでもらえて良かった」と手応えを語った。
 フラッグフットボールは、体力だけでなくコミュニケーション力の向上にも資するとして、二〇二〇年度には新学習指導要領に盛り込まれた。競技人口は国内外で増えており、五輪種目にも二八年のロサンゼルス大会から採用されると期待が高まっている。
 セイバーズは今後、市内の他の小学校にも赴いて指導に当たる予定だ。

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