拓本 変化たどる 「複製碑との印象の違いも楽しんで」 多胡碑記念館で収蔵品展

2022年5月27日 07時50分

中国の石碑などの拓本が並ぶ会場

 古代石碑の中でも重要とされる「日本三古碑」や中国の石碑の拓本を紹介する収蔵拓本展「日本三古碑」が、高崎市吉井町の多胡碑記念館で開かれている。日本三古碑や書体の変遷などを解説している。七月三日まで。(安永陽祐)
 拓本とは、石などに刻まれた文字や図を紙の上から墨で写し取ったもの。同館が収蔵する拓本の中から、日本三古碑と呼ばれる同市の多胡碑、栃木県の那須国造碑、宮城県の多賀城碑と、それらと比較されることの多い中国の石碑などの拓本十二点を並べている。
 同館によると、拓本を比較することで字形などの変化から時代による書体の変遷が見て取れる。石碑文化は中国から飛鳥時代の日本にもたらされたとされ、中国の石碑などの拓本と比較することで日本三古碑の源流が求められてきたという。会場には、展示拓本のそれぞれの文字を一覧で比較できるパネルも設けている。
 岡村友理香学芸員は「原物と拓本では文字の印象が異なる場合もある。館内に展示している日本三古碑などの複製と見比べて、文字の雰囲気の違いも楽しんでもらいたい」と話す。
 関連事業として多胡碑の複製などから拓本を採る体験も開催する。六月四、五、十八、十九の各日の午前十時〜正午と午後二時〜四時。参加無料。各回先着一組(一組五人まで)。申し込みは開催前日までに電話で同館へ。観覧無料。月曜休館。問い合わせは多胡碑記念館=電027(387)4928=へ。

多胡碑の拓本=いずれも高崎市で


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