調査掘進が進まぬ理由は…「土をうまくマシン内部に取り込めない」 JR東海社長が説明

2022年5月27日 21時12分

リニア中央新幹線の「北品川非常口」工事現場=東京都品川区で、本社ヘリ「あさづる」から(安江実撮影)

 東京―名古屋間のリニア中央新幹線の工事で、「北品川非常口」(東京都品川区)から進めているシールドマシン(掘削機)による「調査掘進くっしん」が計画より遅れている理由について、JR東海の金子慎社長は27日の定例会見で「マシンに運転操作室を連結する作業に時間がかかっているほか、土をうまく(マシン内部に)取り込めず、掘削の効率が上がらない」と説明した。
 調査掘進は昨年10月に始まり、今年3月末までに同非常口から南西に300メートルにわたって掘る計画だった。掘られたトンネルはリニア新幹線の路線の一部になる。だが、3月中旬に約50メートルまで掘った後、掘削機は進んでいないという。
 シールドマシンは前部のカッターで土を削り、内部に取り込んで掘り進めていく。土を取り込めない原因について、金子社長は「点検しないと申し上げられない」と明言しなかった。その上で「安全のため、先を急がず、しっかりと点検をしていく」と述べ、専門家の意見を聞く考えを示した。調査掘進終了の時期は、現時点では見通しが立っていないという。
 リニア新幹線の工事では、静岡県中部を流れる大井川の流量減少問題などで静岡で着工できず、JR東海が目指す2027年の開業は難しい状況となっている。(砂上麻子)

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