<Q&A>どうして中国の「ゼロコロナ」政策で、日本の家電業界が打撃を受けているの?

2022年5月28日 06時00分
上海

上海

 中国のロックダウン(都市封鎖)が、日本での家電製品販売に影響を与えています。中国で何が起きているのかをまとめました。
 Q 家電が品薄になっている原因は何ですか。
 A 中国が厳しい新型コロナ対策を講じていることで、生産が滞り、中国で造った部品や製品が輸入できなくなったためです。自動車をはじめとする工業製品は一つでも部品が欠ければ完成しません。特に多くの家電に使用される半導体は、新型コロナ禍の巣ごもりでパソコンなどの需要が高まったことやその後の急速なデジタル化に供給が追いつかないこともあり、長期にわたり不足が続いています。
 Q 生産以外の要因もありますか。
 A 物流の影響も大きくなっています。世界最大のコンテナ取扱量を誇る上海港で荷揚げや荷降ろしが滞り、中国で生産した製品などだけでなく、経由する製品や部品も日本に届かなくなっています。香港紙によると、入港を待つ貨物船が4月中旬には通常の2倍近い500隻に上りました。
 Q 影響はいつまで続くのでしょうか。
 A 上海市では操業を再開できた工場でも、度重なるPCR検査の義務化など防疫対策が厳しく、「稼働率は低い」(日系メーカー)という状況です。上海市政府は6月中に市民生活や企業活動を正常化させる目標を掲げ、外出できる区域を徐々に広げていますが、「週に2回、3時間」といった厳しい制限は続きます。供給網の回復時期について現地の駐在員からは「早ければ7月」との期待もありますが、感染状況が悪化すればさらに遅れるため、日本への影響もしばらく続きそうです。(妹尾聡太、北京・白山泉)

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