新型肺炎、SARS超す 感染者、世界で8100人

2020年1月31日 02時00分

第2便で中国・武漢から帰国した邦人を乗せ、荏原病院に到着した救急車=30日午前、東京都大田区で

 厚生労働省は三十日、新型コロナウイルス感染が拡大した中国湖北省武漢市からチャーター機第一便で帰国した邦人のうち、三人の感染を確認したと発表した。うち二人は症状が出ていない。無症状で新型ウイルスが確認されたのは中国以外では初めて。また、湖北省は同日夜、新たに三百十七人の感染者を確認したと発表。世界の感染者数は八千百人を超え、二〇〇二~〇三年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)を上回った。
 東京都と京都市、三重県で外国籍の三人の患者が確認され、国内の新型肺炎の患者は十二人となった。無症状の感染者を含めると十四人。
 一方、現地在住の邦人二百十人を乗せた第二便が三十日に武漢から羽田空港に到着。計二十六人にせきなどの症状があり、病院に入院した。他の帰国者で検査後に症状がない人は、東京都府中市の警察大学校と北区の西ケ原研修合同庁舎に滞在する。
 邦人退避用の政府のチャーター機第三便は三十日夜、羽田空港を離陸した。政府関係者は約三百四十人が帰国を希望していると説明した。
 厚労省によると、第一便の帰国者で症状がある一人は五十代の男性で、発熱などがあるが容体は安定している。中国で感染したとみられる。男性は病院にとどまり、症状のない二人も滞在先の千葉県内のホテルから近くの病院に入院した。国立感染症研究所は日本と中国の感染者のウイルスで遺伝子の変化はほとんどないとした。
 厚労省は、無症状の人が感染源になることも想定して対策を強化。帰国直後の検査でウイルスが検出されず、陰性だった人でも最長二週間ホテルに滞在するよう要請する。二週間後に改めて検査し、ダブルチェックすることも検討している。

◆都内で新たに感染者 中国からツアー引率

 厚労省によると、東京都内で三十日に感染が確認されたのは、中国湖南省在住でツアーコンダクターの三十代女性。武漢市に十九日に滞在後、ツアーの引率で二十日に来日した。二十四日に発熱とせきが出て都内の医療機関を受診。症状が改善せず再受診し、三十日に肺炎で入院した。武漢の海鮮市場には立ち寄っていないとしている。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧