「命守るものこそ正義」 故中村哲さんの言葉 今こそ 親交のあった加藤登紀子さん、幸区で講演

2022年5月28日 07時05分

中村哲さんの言葉を紹介する加藤登紀子さん=幸区で

 アフガニスタン支援を続け、二〇一九年十二月に凶弾に倒れた中村哲さん=当時(73)=をしのび、親交があった歌手の加藤登紀子さんが、その言葉をつなぐ追悼講演会が二十六日、川崎市幸文化センター(幸区)で開かれた。約七百二十人が参加した。(中山洋子)
 講演会は、かわさき国際交流民間団体協議会などが主催。亡くなる三カ月前に同会が市内で中村さんの講演会を開いた縁があり、これまでにもその遺志を継ぐ催しを開いてきた。
 加藤さんは、二〇〇一年九月の米中枢同時多発テロ後、中村さんの活動に共感して支援を続けてきた。昨夏には「哲さんの声が聞こえる」も出版している。
 講演会では、「お守りにしている」という中村さんの言葉を紹介。「正義」の名の下で戦争が正当化されてきたことへの怒りから、中村さんは「『変わらぬ正義』と呼べるものがあるとすれば、それは弱い者を助け、命を尊重することである」との言葉を残した。
 加藤さんは、ロシアのウクライナ侵攻に心を痛めながら、ゼレンスキー大統領が各国に武器支援を求めている現状を「つらい」と嘆く。「命を守るものこそ正義。哲さんの言葉を今の時代にこそ考えなければいけない」と訴えた。
 また、現地の中村さんに衛星電話でクリスマスソングを歌った思い出なども披露。講演会後にはミニコンサートも開き、中村さんを思い「時には昔の話を」などを歌った。

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