平塚・龍城ケ丘プール跡地の公園計画、樹林保全踏まえ見直し 着工さらに先送り

2022年5月28日 07時06分

住民から保全要望が強い樹林帯=平塚市で

 平塚市が龍城ケ丘プール跡地一帯で進める公園整備計画で、市は二十七日、着工に必要な業者との実施協定締結期限を二〇二四年三月二十九日に延期すると発表した。当初は昨年十二月に着工し、今年十二月の供用開始を目指したが、整備に伴う海岸樹林帯の伐採に反対する住民の声を受け、塩害や風害の調査を理由に締結期限を今年六月末に延期。今回は主に交通への影響を理由に再延期した。着工は当初計画から二年数カ月遅れることになる。
 公園は国道134号沿いの浜辺に計画し、道路と砂浜の間にクロマツやクワなどの樹林帯がある。全体で三ヘクタールの整備計画のうち、今回の協定はプール跡地と東側の土地計二・四ヘクタールが対象。対象エリアに一・一ヘクタールの樹林があり、当初計画では伐採により樹林面積が〇・四ヘクタール(38%)に縮小する。津波などへの防災力低下を懸念する市民から、伐採反対運動が起きていた。
 市によると、駐車場を二カ所(計百二十台)設置する計画だったが、「国道に面した西側駐車場への出入りが交通の流れに影響しかねない」と道路管理者の県から指摘され、駐車場を一カ所に集約する大幅な見直しを迫られたという。
 市はこれに合わせ、伐採面積を縮小するなど樹林の保全を図り、新規植栽の拡大、塩・風害調査結果を踏まえた対応を考えていく。今年夏ごろに駐車場などを示した平面図を作り、住民らに説明する考えだ。
 落合克宏市長は記者会見で「津波は最大九・六メートルの想定で、樹林の有無にかかわらず、逃げていただくのが基本。津波対策、安全対策をした上で、自然配慮を含め、樹林帯をどのくらい残せるか考えてほしいと指示を出している」と話した。(西岡聖雄)

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