ウクライナでの生活「恐怖」 船橋市、避難のオレーナさんに見舞金

2022年5月28日 07時16分

松戸徹市長から見舞金を受け取るパトリケイ・オレーナさん(右)=船橋市役所で

 ロシアの軍事侵攻でウクライナから避難し、船橋市に住民登録したパトリケイ・オレーナさん(29)が二十四日、市役所に松戸徹市長を訪ね、見舞金を受け取った。夫(32)ら家族と別れ、ハンガリー、ポーランドを経て単身来日。市長との懇談や報道関係者の取材に、オレーナさんは「(ウクライナでは)いつ銃撃で殺されるかと怖かった。ロシア兵は民間人にも銃を向ける」と母国の様子を語った。
 首都キーウ(キエフ)で、IT関連の仕事をする夫と暮らしていたオレーナさん。ともに日本のアニメといった文化が好きで、「いつかは日本で暮らしたい」と話し合っていたという。ところがロシアが侵攻し、夫は出国することができないため、一人で五月七日に来日した。
 日本に到着したその日、軍人のおじが操縦していたヘリコプターがロシア軍の砲撃を受け墜落。おじは亡くなった。オレーナさんも常に命の危険を感じていた。別居していた医師の母親は「ここ(ウクライナ)での仕事をやり遂げる」と、出国する考えがないことを伝えてきたという。
 キーウではデザイン関係の仕事をしており、来日後は障害福祉サービス業のアニスピホールディングス(東京)で働くことが決まった。同社によると、オレーナさんは運営するグループホームに住み、本社で印刷物のデザインや映像制作などの仕事に携わる。
 船橋市は、ウクライナから避難してきた人に見舞金を贈っており、オレーナさんが第一号。松戸市長は、「船橋を第二の故郷だと思い、友だちをいっぱいつくってください」などと語り掛けていた。(保母哲)

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