花見川団地を無印良品が丸ごとリノベーション 商店街や広場も一体で 千葉市やURと協定 

2022年5月28日 07時17分

改修後の花見川団地商店街のイメージ図

 千葉県内最大規模の団地「花見川団地」(千葉市花見川区)を拠点とした地域生活圏の活性化を進めようと、千葉市、都市再生機構(UR)、無印良品ブランドで知られる「良品計画」、同社系列のMUJI HOUSE(ムジハウス)の四者による協定が二十六日、締結された。「団地丸ごとリノベーション」と銘打ち、集合住宅のリフォームだけでなく、団地内の商店街や広場の改修まで一体的に行う。URが管理する賃貸住宅では全国第一弾の取り組みが本格的に動きだす。(山口登史)

入居開始から約50年がたつ花見川団地=本社ヘリ「まなづる」から2016年7月28日撮影

 市とURによると、一九六八年から入居が始まった花見川団地は、約二百棟の集合住宅が立ち並ぶ。賃貸は五千七百四十二戸、分譲は千五百三十戸に上る。
 市によると、花見川団地は九三年三月時点では約二万一千五百七十人が住民基本台帳に登録されていたが、二〇二二年三月時点では約一万一千三百五十人。約三十年でほぼ半減した。六十五歳以上の人口も44・3%に上り、高齢化が深刻な課題になっている。
 全国の郊外型団地は一九六〇年代半ばから七〇年代半ば(昭和四十年代)に建設されたものが多く、URとムジハウスは二〇一二年度から全国の団地で賃貸住宅のリフォームを進めている。

協定書を手にする神谷市長(左)ら=いずれも千葉市花見川区で

 今回の協定では▽多様な世代が安心して住み続けられる環境整備▽花見川団地商店街の活性化▽地域で活躍する人材の発掘や活動支援▽地域資源の活用▽大学との連携▽情報発信−などを連携協力事項と規定。集合住宅のリフォームや修繕に加え、六十三店舗でつくる「花見川団地商店街」の改修を柱に据える。自然豊かな花見川や花島公園を活用し、団地や商店街と連携したイベントなども検討する。
 神谷俊一市長は「花見川団地は都市機能と自然豊かな環境が身近にあり、時代に即したライフスタイルを提示できると思う。令和の時代に多様な世代に選ばれるよう、新しい価値の創造に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

◆新婚さん、団地に住もう 入居の39歳以下に市が最大30万円

 千葉市は高齢化が進む市内の住宅団地の活性化策として、39歳以下の新婚夫婦が対象の団地に入居した場合、1世帯当たり最大30万円を補助する取り組みを始め、6月1日から申請を受け付ける。これまでは市外からの転入に限定していたが、市内で転居する世帯や、パートナーシップ宣誓した同性婚や事実婚のカップルにも拡大する。
 対象の住宅団地は築40年以上の24カ所。39歳以下で合計所得が400万円未満の夫婦が入居した場合、住宅購入費用や敷金礼金などの「住居費」、引っ越し費を助成していたが、修繕、増改築などのリフォーム費も対象に加えた。
 市住宅政策課によると、市内の主な団地30カ所のうち、11団地で空室率が10%を上回り、5〜10%も17団地を数える。一方、市内の65歳以上の高齢者の割合は26.3%(3月現在)に対し、補助対象24団地のうち15カ所は高齢化率が40%を上回った。特に同市花見川区の横戸台団地は54.3%に上り、団地の将来的な存続や地域コミュニティーのあり方が課題になっている。(山口登史)

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