配送ロボットの宅配サービス、つくば駅周辺できょうから試験開始 2000点以上の商品を最短30分で

2022年5月28日 07時19分

注文を受けた商品を配送するロボット

 つくば市のつくばエクスプレス(TX)つくば駅周辺で二十八日から、自動配送ロボットによる商品の宅配サービスが試験的に始まる。楽天、パナソニック、西友が市と協力して取り組む。ロボットがペデストリアンデッキ上の公道を走行し、注文から最短三十分で商品を届ける。少子高齢化で見込まれる配送の担い手不足解消にもつながると、注目が集まっている。(林容史)
 配送ロボットによる宅配サービスは、楽天と西友が昨年三〜四月、神奈川県横須賀市で初めて実施。人工知能(AI)など先端技術で地域課題を解決する「スーパーシティ」に今年四月に指定されたつくば市も、導入に名乗りを上げた。
 宅配サービスは七月三十日までの毎週土曜で、対象は駅周辺の約千世帯。「西友つくば竹園店」が扱う二千点以上の商品から選ぶことができ、横須賀市では扱えなかった生鮮食品や冷蔵・冷凍食品、弁当、総菜なども購入できる。スマートフォンの専用サイトで注文すると、指定した配達時間帯に商品が届く。手数料は税込み百十円。

届いた商品をロボットから取り出す購入者=いずれもつくば市で

 ロボットは全長一・一七メートル、幅六十五センチ、高さ一・一五メートルで、最高速度は時速四キロ。原動機付き自転車の扱いとなるため、ナンバープレートを付ける。約六十キロ離れた東京都内から遠隔監視、操作する。監視要員一人も随行する。
 二十六日、配送のデモンストレーションが報道陣に公開された。ロボットは、注文を受けた商品を側面にある二つの荷室(計約百十五リットル)に積み終えると、静かに動きだす。
 「通ります」「曲がります」など音声で周囲に注意を呼び掛けながら、ゆっくり走行。配送先に着くと、指定された電話番号に自動音声で連絡して到着を伝える。購入者は、ロボット本体に暗証番号を入力して扉を開け、商品を受け取る。
 パートの藤沢直子さん(44)は、豚肉や野菜、猫の餌、ビールなどを買い求めた。「テレワークと子育ての合間に注文できて、短時間でマンション前まで届けてくれるので助かる」と歓迎し、「レストランのテイクアウトにも対応してほしい」と要望した。
 楽天グループの向井秀明ジェネラルマネージャーは、「少子高齢化社会で運ぶ担い手は減り、運んでほしいニーズは増える。人より安く、深夜でも運べるロボットならではの利便性が提供できる」と説明した。

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