<コロナ1週間>水際対策緩和、外国人観光客を受け入れへ

2022年5月29日 06時00分
<コロナ1週間・21~27日>
 対象者を限定した、新型コロナウイルスワクチンの4回目接種が始まった。政府は、新型コロナの水際対策緩和の一環として、訪日外国人観光客の受け入れに動きだした。

◆条件付きでマスク不要 政府が方針改定

 厚生労働省のまとめによると、全国の新規感染者数は減少傾向にあるが、第5波のピーク(昨年8月20日、2万5975人)を上回る日が続いている。
 ただし、首都圏の1都3県は状況が異なる。東京都の日々の新規感染者数は4月28日以降、第5波のピーク(昨年8月13日、5908人)を下回る。神奈川、埼玉、千葉の3県も第5波のピーク以下の水準にある。
 全国の重症者は、5月27日時点で81人。100人未満は1月上旬の水準。東京都の重症者は同日時点で2人。
 感染対策のマスク着用について、政府は23日、基本的対処方針を改定し、屋外では近くに人がいない場合、屋内では周りと距離があって会話が少ない場合は不要とした。学校の登下校や体育の授業も不要で、2歳未満にはマスクを推奨しない。(小坂井文彦)

◆若者の接種伸び悩み ワクチン廃棄も

 ワクチンの4回目接種が25日、各地で始まった。対象者は60歳以上と、18〜59歳で持病があるか重症化リスクが高いと医師が判断した人に限定される。3回目から5カ月以上の間隔を空ける必要があり、6月以降に接種が本格化する見込み。
 18〜59歳は自治体によって手続きが異なる。対象者自身が接種券を申請する必要がある場合や、対象者以外にも接種券が送られる場合もある。
 全人口の58.3%(27日公表)が3回目接種を終えた。年代別では、60歳以上で接種率が8割を超えている一方、20〜30代では4割程度。
 各自治体は、希望者が打てるだけのワクチンを用意して接種を呼びかけているが、若者世代の接種率は伸び悩んでいる。各地で期限が切れたワクチンの廃棄が相次いでいる一因となっている。(柚木まり)

◆2年ぶりに観光目的で入国可能に 6月から再開

 政府は感染拡大を抑えつつ、訪日外国人観光客の受け入れを拡大するための実証事業を開始。事業に参加する米国の旅行会社関係者ら第1陣が24日、成田空港に到着した。旅行者に陽性者が判明した際の連絡ルート確認などを行う。
 岸田文雄首相は26日、6月10日から訪日観光客の受け入れを再開する方針を表明した。観光目的で入国が可能になるのは世界的なコロナ禍で往来が途絶えて以降、約2年ぶり。首相は「状況を見ながら段階的に、平時同様の受け入れを目指す」と話した。
 政府は25日発表した5月の月例経済報告で、国内景気の基調判断からコロナの影響に関する記述を外した。「コロナ」の文言がなくなるのは2020年3月以降の報告で初めて。コロナの景気への影響は徐々に薄れていると判断。経済の正常化に政策の軸足を移す。(渥美龍太)

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