ロシアの地方議員がウクライナ侵攻を批判し、議場から強制退場 プーチン氏宛てに「孤児が増え、若者が死ぬ」と声明

2022年5月28日 20時39分
ロシアのプーチン大統領(AP)

ロシアのプーチン大統領(AP)

 ロシア極東の沿海地方議会で27日、プーチン政権の「体制内野党」とやゆされてきた共産党のワシュケービッチ議員が、特別軍事作戦と称するウクライナ侵攻を批判する一幕があった。政界から非戦の訴えが上がるのは異例だが、議員らはその場で議場から退場させられた。独立系メディア「メドゥーザ」などが伝えた。
 ワシュケービッチ氏は、議案審議中に突然、プーチン大統領に宛てたという声明を読み上げ「作戦をやめなければ、孤児が増える。国に貢献できたはずの若者たちが死んだり、障害を負ったりした。軍の即時撤退を要求する」と述べた。
 同地方のコジェミャコ知事はこの発言に怒り、議会側との申し合わせの上、ワシュケービッチ氏と賛同の拍手をしたとみられる議員を退場させた。
 ロシア極東は帝政期、北朝鮮から逃れた農民らが開拓を進める一方、現在のウクライナやモルドバからの入植も進められ、東欧出身の先祖を持つ住民が半数以上を占める都市もある。共産党は2月下旬に侵攻が始まった直後、下院議員が「(軍事作戦の根拠となる)ウクライナ東部住民の保護には同意したが、全土での軍事行動には賛成していない」と抗議している。

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