コロナ禍や物価上昇… 長引く困窮、相談会に110人 町田で食料品など配布

2022年5月29日 07時06分

訪れた人たちの生活相談に応じる支援団体メンバー(写真奥)=町田市で

 新型コロナ禍での生活相談などに応じる「コロナ困りごと相談会@まちだ」が二十八日、町田市原町田三の町田ターミナルプラザ市民広場で開かれた。主催した実行委員会によると約百十人が訪れた。コロナ禍が長引く中、困窮する多くの人の生活が改善されていない状態が浮き彫りになった。(宮本隆康)
 相談会は路上生活者らの支援団体「府中緊急派遣村」が二〇二〇年、コロナ禍を受けて府中市で始め、多摩地域の各地で開かれるようになった。弁護士や社会福祉士、労組役員らが無料で相談に乗っている。今回は九回目で、町田市で開かれるのは初めて。
 会場では「生活」「労働」「法律」「女性」に分けて相談コーナーが設けられ、専用フリーダイヤルやメールでも相談を受け付けた。スタッフが食料品や化粧品、生理用品も無料で配布。相談会の開始前から行列ができ、乳児を連れた母親が食料品などを受け取る姿も見られた。
 市内で一人暮らしをしている男性(81)は「食べ物も金も尽きかけていたので本当に助かった」と安堵(あんど)した顔でパンなどを受け取っていた。生活保護の相談に来た市内の男性(78)は「受給できるか聞きたかった。まだどうなるか分からないが、親切に説明してもらえて良かった」と話した。
 実行委事務局の町田市の団体「生活困窮者支援りぼん」によると、感染者が急増すれば支援を求める相談も増加。困窮者の状態は改善されず、ロシアのウクライナ侵攻の影響による物価上昇が生活をさらに不安定にしているという。
 田中のり子代表は「月に二十万円ほど稼いでいても急に仕事がなくなって収入が途絶えたり、ある日突然に工場の派遣労働が打ち切られたりして、生活が不安定な人は今もたくさんいる」と話した。

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