松戸市長選告示 候補者ら第一声 現新9人 史上最多の混戦

2022年5月30日 07時30分
 任期満了に伴う松戸市長選は二十九日、告示され、現職と新人八人の計九人が立候補した。九人の立候補は、二〇〇二年と一〇年の五人を超える過去最多。地方の首長選としては異例の多さで、まれにみる混戦となりそうだ。(牧田幸夫、山口登史、鈴木みのり)
 立候補したのは元県議の川井友則さん(46)、四期目を目指す市長の本郷谷健次さん(73)、元市議の大谷茂範さん(43)、元市議の原裕二さん(56)=れいわ支持=、元市議の大橋博さん(65)、元市議の木村みね子さん(70)、子ども食堂代表の石塚裕さん(42)、元市議の山中啓之さん(43)、会社社長の山本太郎さん(48)。NHK党の山本さん以外は無所属での出馬。出馬の意向を表明していた翻訳業の山口卓さん(68)とIT会社員の小川学さん(59)は立候補しなかった。
 各候補は松戸駅前などで出陣式や演説会を開き、支持を訴えた。
 川井さんは、現市政で膨らんだ一千億円超の市の借金を念頭に「今変えないと、夕張のような財政破綻になる。財政健全化が私の命題だ」と声をからした。父親の敏久・前市長や同僚県議らが応援に駆け付けた。
 本郷谷さんは子育て政策やコロナ対策での実績をアピール。「もう一回、市政に戻ってまちづくりにまい進したい」と訴えた。後援会の井奥貞雄・元衆院議員、連合千葉の永富博之会長らもマイクを握った。
 大谷さんは旧高柳クリーンセンターの早期建て替えなどを掲げ「市民と対話を重ね、市民の声を政策に反映させたい」と語った。自民党の豊田俊郎参院議員や同党県連幹事長の河上茂県議らも応援に駆けつけた。
 原さんは「今回の市長選のテーマはお金の使い道。新庁舎は現地建て替えで四十億円削減できる。税金のむだ遣いは許さない」と第一声。立憲民主党や共産党の県議、市議らも足を運んだ。
 大橋さんは「松戸市から本気の行政改革を発信する。市長の給与を70%カットする」と強調した。また、経済活性化策として、「全世帯に三万円の市内限定の商品券を配布する」と述べた。
 木村さんは「北千住と柏の谷底に落ちた松戸を持ち上げたい思いで立候補した。女性の視線で優しい松戸をつくり、長く住み続けてもらえるまちにしたい」と唯一の女性候補を前面に押し出した。
 石塚さんは少子高齢化で人口が減少していく中、市の将来ビジョンが見えないと指摘し、「デジタル都市構想で近隣自治体との差別化を図る。IT企業を誘致し、税収を増やしていく」とした。
 山中さんは市長報酬の30%削減、学校給食の無償化、議員の定数削減などの重点政策を挙げ、「安心して暮らせる松戸にしたい」と力を込めた。同僚や県内外の市議らも駆け付けて声援を送った。
 山本さんはNHK党の立花孝志党首が見守る中、NHK被害者の救済のほか、犬猫の殺処分をゼロにすることや医療用大麻の導入検討を掲げ、「思いが引っ掛かれば一票を」などと話した。
 投票は六月五日に行われ、即日開票される。選挙人名簿登録者数は四十一万四千九百二十六人(二十八日現在)。前回、一八年の市長選投票率は29・33%で過去二番目の低さだった。

◆松戸市長選立候補者(届け出順)

川井友則(かわい・とものり) 46 無新 貿易会社社長(元)県議▽東京コミュニケーションアート専門学校
本郷谷健次(ほんごう・やけんじ) 73 無現<3>市長(元)市議・中央青山監査法人社員・新日鉄社員▽東大
大谷茂範(おおたに・しげのり) 43 無新 (元)市議・松戸青年会議所理事・衆院議員秘書▽法大
原裕二(はら・ゆうじ) 56 無新 ベーカリー店経営・合同会社代表社員(元)市議▽立大 れ
大橋博(おおはし・ひろし) 65 無新 保護司(元)市議・建設会社社長▽自由が丘産能短大
木村みね子(きむら・みねこ) 70 無新 (元)市議・三菱信託銀行員▽東京家政学院短大
石塚裕(いしづか・ゆう) 42 無新 子ども食堂代表・会社員(元)参院議員秘書▽中大
山中啓之(やまなか・けいじ) 43 無新 (元)市議・松下政経塾生・会社員▽早大
山本太郎(やまもと・たろう) 48 N新 健康食品会社社長(元)NPO法人職員▽徳島文理大

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