政治を変えるか「落選運動」 今夏の参院選でも? ネット介して動き広がる<民主主義のあした>

2022年5月31日 12時01分
 昨年10月の衆院選で注目された「落選運動」が、今夏の参院選でもツイッターなど交流サイト(SNS)を中心に繰り広げられる見通しだ。
 政治姿勢や司法判断からその職にふさわしくないと考えた有権者らが、特定の候補者を落選させたり、「憲法の番人」と呼ばれる最高裁の裁判官を辞めさせようとする運動で、昨秋の衆院選と最高裁裁判官国民審査では、選択的夫婦別姓や同性婚に反対する人を落とそうという「ヤシノミ作戦」が広がりを見せた。
 始めたのは、結婚で妻の姓に変えた不利益を巡り、国に賠償を求めて敗訴したIT企業「サイボウズ」社長の青野慶久さん(50)。新聞やテレビの報道を調べ、選択的夫婦別姓などに反対の候補者をリストアップして、SNSで発信した。因果関係は立証できないものの、国民審査で罷免を求める「×」が多かった上位4人はいずれもリストに載っていた裁判官だった。
 衆院選と同時に行う国民審査は、裁判所の頂点に立つ最高裁を有権者が直接チェックする手段。「×が増えれば裁判官に緊張感が生まれ、もっと市民感覚を意識した司法に変わる」(映画監督の想田和弘さん)との見方もある。
 青野さんは「ヤシノミ作戦は、政策に注目し、ワンイシューで投票先を考える試みでもある。落選運動によって、新たな民主主義の形ができたら」と話した。

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