ウクライナ侵攻、長期化を覚悟 プーチン氏に近い野党党首が本紙に答える 日本には「相応の対応を取る」

2022年5月30日 21時00分
公正ロシアのミロノフ党首=本人提供

公正ロシアのミロノフ党首=本人提供

 ロシアのプーチン大統領と関係が深いとされる体制内野党「公正ロシア」のミロノフ党首(69)=元上院議長=は本紙の書面インタビューに応じ、ロシアがウクライナで行っている「特別軍事作戦」の目的を「ウクライナの民族主義者を倒すため」と説明、長期戦を覚悟する構えも示した。
 ミロノフ氏は、2014年に併合したウクライナ南部クリミア半島などで「欧米諸国が軍事基地を設置しようとしていた」と主張。根拠は示していない。ウクライナでの戦闘が3カ月以上続いていることについて「われわれは急いでいない。英雄(ロシア兵)が任務完了後に帰国することを望んでいる」と強調した。
 日本政府が、要人の入国禁止を含む対ロ制裁を科していることに対しては「相応の対応を取る」と反発した。北方領土問題に関しては20年の憲法改正で「領土割譲禁止」の条項が加わったことを挙げ、「唯一の見通しは、日本が(北方四島における)ロシアの主権を認めることだ」と強硬姿勢を貫いた。
 さらに「ロシアは北海道の領有権を訴える根拠がある」とも主張した。根拠については「1945年の米軍指導者がソ連に提案したため」と説明したが、詳細は明かさなかった。ミロノフ氏は4月にも同様の見解を公表している。
 公正ロシアは政権与党統一ロシアの補完勢力。ミロノフ氏はプーチン氏と90年代からの知己であり、政界に一定の影響力がある。(モスクワ・小柳悠志)

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