<コロナと生きる@いばらき>茨城県古河市がワクチン2655回分廃棄 期限切れ迫る在庫抱え

2022年5月31日 07時50分
 茨城県古河市が、使用期限切れの新型コロナウイルスワクチン2655回分を5月末までに廃棄することが分かった。県内の他の自治体も、期限が迫る在庫に頭を悩ませる。3回目ワクチンの接種率が伸びていないことや、副反応が他社製より強いとみられている米モデルナ製ワクチンを敬遠する傾向が背景にあるとみられる。(長崎高大、保坂千裕)
 古河市では二十四日が期限の千九百九十五回分、二十八日が期限の六百六十回分を、使わないまま廃棄することに。いずれもモデルナ製で、市コロナワクチン対策室の担当者は「モデルナ製が想定以上に不人気で、予約を入れてもファイザー製の空きが出ると乗り換えてしまう市民が多い」と明かす。同様の話は、土浦市や神栖市の担当者からも聞かれた。
 一方、二十六日現在、県内の全人口に対する三回目ワクチンの接種率は62%にとどまる。県ワクチン接種チームは「想定より接種率が低いことも一因では」と指摘する。
 水戸市は三十日現在、六月十日が期限のモデルナ製ワクチン三千三百四十五回分を抱える。高橋靖市長は、この日の記者会見で「消費期限が近いものから効率的に出し、廃棄がないように努めていきたい」と説明したが、全て使い切るのは難しい見通しだ。土浦市は、県の大規模接種会場に融通することで廃棄を回避したいとしている。
 大井川和彦知事は三十日の記者会見で、この問題について「どれくらい廃棄されているのか県として把握はしていない。期限が迫っているものから使うなど、各自治体で工夫してもらうしかない」と述べた。

◆あす4回目接種始まる 5カ所の県大規模会場

4回目のワクチン接種について発表する大井川知事=県庁で

 県は三十日、新型コロナウイルスワクチンの四回目接種を、県運営の五カ所の大規模接種会場で六月一日から始めると発表した。市町村運営の接種会場では二十五日から始まっている。大井川和彦知事は記者会見で「重症化リスクがある人には高い予防効果がある」と接種を呼び掛けた。
 四回目接種は、三回目から五カ月以上が経過した人のうち、六十歳以上と、十八歳以上六十歳未満で基礎疾患があるか重症化リスクが高いと医師が診断した人が対象。県は県内で約百万人が該当すると見込む。
 大規模会場のうち、水戸、牛久、つくばの三会場は一日千人、古河、神栖の二会場は一日七百五十人の接種を予定。接種日はいずれも水、金、土曜の週三回。いずれの会場も米モデルナ製ワクチンを使用する。
 予約方法は各市町村で異なるが、市町村が発行する接種券を持参すれば予約なしでも受けられる。(長崎高大)

関連キーワード


おすすめ情報