新進気鋭 盆栽愛好家の中3・清水さん 盆栽販売しウクライナ支援 「日本文化で助けに」 「大盆栽まつり」でさいたま市通じ売上金寄付

2022年6月2日 07時12分

清水市長に寄付金を手渡す清水さん(左)=さいたま市役所で

 国内最高峰の盆栽展で史上最年少入選を果たした中学三年の清水ちえりさん(15)=群馬県高崎市=が、五月三〜五日にさいたま市で開かれた「大盆栽まつり」で、作品をチャリティー販売した。売上金約二十万円はウクライナの人道支援のため、さいたま市を通じて日赤に寄付。「ウクライナにも盆栽の愛好家がいるので、日本文化で助けになりたかった」と話している。(浅野有紀)
 清水さんは小学四年生だった二〇一七年、祖父に連れられて訪れた「世界盆栽大会inさいたま」で盆栽に出合った。当初は「そんなに興味はなかった」というが、会場で“盆栽の王様”と名高い「糸魚川真柏(いといがわしんぱく)『飛龍(ひりゅう)』」を見て感銘を受けた。
 「自然のはかなさ、わびさび、風情を感じるところ」が盆栽の魅力と清水さん。すぐに日本盆栽協会(東京都)に史上最年少で入会し、羽生市の盆栽教室「雨竹亭」にも通い始めた。今も月二回の教室や、県内の盆栽園を見て学ぶ。
 十二歳の時には国内最大とされる「国風盆栽展」で史上最年少入選を果たし、翌年も二年連続で入選した。テレビのバラエティー番組で「盆栽博士ちゃん」として紹介されたことも。自宅では三十点ほどの盆栽を育てており「学校から走って帰って水やりや観察をする」毎日という。
 今回、さいたま市で三年ぶりに大盆栽まつりが開かれると知り、出展を申し出た。心を痛めていたウクライナの人道支援に役立ててもらおうと、チャリティーとして百点の作品や苗木を販売。事前に交流サイト(SNS)のインスタグラムで告知したところ、当日に愛好家らが持ち寄ってくれた苗木なども合わせ、計約百十点が売れた。
 五月二十日に市役所を訪れた清水さんは、寄付金の二十万七千百円を清水勇人市長に手渡し、「盆栽を通じて国と国をつなぐ架け橋のような存在になりたい」と話した。

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