「となりのトトロ」の緑地保全、複製画購入であなたも協力 所沢市、ジブリ背景画を活用しCFへ

2022年6月2日 20時04分

「となりのトトロ」背景原画のうち「松郷田園」(ⓒ 1988 Studio Ghibli)

 アニメ作家の宮崎駿監督が散歩をしながら「となりのトトロ」の構想を練った埼玉県所沢市内の緑地3.5ヘクタールについて、同市の藤本正人市長は2日、地権者の協力も得て約26億円で買い取り、「都市緑地公園」として保全すると発表した。民間の区画整理事業が始まっていた。
 買収の資金集めにはアニメ制作会社スタジオジブリも協力する。「となりのトトロ」の背景画5枚の使用を許諾し、市が木枠入りの複製画5枚セットを製作。9月からクラウドファンディング(CF)で1セット2万5000円、1000セットを購入してもらい、買収資金の一部に充てる。
 事業地は西武線所沢駅から南東に約1キロの民間施行の区画整理事業(27.2ヘクタール)の一部。市がCFの対象にするのは、このうち1.3ヘクタール(約18億円)分。緑地は宮崎さんが住民グループの中心となり、自身も3億円を提供して所沢市と東京都東村山市が公有地化した「淵の森」に近い場所にある。
 藤本市長は2018年1月、宮崎さんと一緒に事業地内を歩き、宮崎さんから「トトロが生まれた大切な風景。この風景があるから私は(近くに)住んでいる」と聞いたという。藤本市長は「市だけでなく、市民にも参加してもらうためCFを行うことにした」と話している。(中里宏)

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