「みんなの輪、えがおの輪」描く10代兄妹アーティスト、7日から本社ロビーで作品展示

2022年6月7日 06時00分

(右から)輪島貫太さん、楓さん兄妹

 たくさんの人が登場し、その皆が幸せそうに笑っている絵を描くアーティスト・輪島貫太かんたさん(15)の絵と、妹のかえでさん(13)の切り絵をパネルや壁掛けにして紹介する作品展示が7日から、東京都千代田区内幸町の中日新聞東京本社1階ロビーで始まる。30日まで。
 自閉症の2人の個性を育んできた母の「個育て」の軌跡を紹介する本「みんなしあわせ。兄妹きょうだいアーティストKANTA&KAEDE」発売を記念して開催。同書表紙になった「みんなの輪、えがおの輪」や、新作「SDGsが達成された未来」など絵パネル約20点のほか、色とりどりの切り絵を作る楓さんの作品をあしらった日傘や壁掛けもある。
 観覧無料。開館午前10時〜午後6時(日曜休み)。

「SDGsが達成された未来」 作・輪島貫太

◆誰一人取り残さない世界を

 輪島貫太さん、楓さんきょうだいの絵に出会ったのは3年前。編集方針に国連が採択した「持続可能な開発目標」(SDGs)を加えようとしていた時でした。絵は「誰一人取り残さない」というSDGsの理念を想像させてくれる。ご両親の賛意を得て、2人の絵が本社の紙面に登場することになりました。
 「ピュアで自由な絵に心が洗われた。楓さんの絵は、少ない線でも感情が手に取るように分かる。貫太さんの絵には、世界平和というメッセージが見え隠れし、よく見るとクスッと笑える魅力がある」。
 2人の絵を見いだし、人気シューズの絵柄に起用したデザイナーが、本社の取材に答えた言葉です。誰もがかけがえのない、等しい存在であることを語りかけてくる絵、とわたしは受け止めました。
 芸術や音楽、スポーツに向き合うとき、人は誰もが等しい存在です。民主主義は人びとの平等が前提であり、法律や政治、社会において、人が平等であることは言うまでもありません。人が幸せに生きるという点においても。
 現実にはさまざまな不平等や格差、差別が地球規模で横行し、戦争は絶えません。しかし、SDGsの達成に向けた人びとの行動が続き、2人の絵に希望がつながれています。ぜひ本社にお越しいただき、2人の絵から誰一人取り残さない世界を想像してみてください。(編集局長・大場司)

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