<ぱらぱらじっくり 教育に新聞を>電子版の良さ探そう 知りたい情報検索できた

2022年6月7日 07時21分

慣れてくると小学生もデジタル新聞の検索を使いこなす

 本年度、私が受け持つ六年生は、約半数の家庭で新聞をとっています。しかし日常的に紙の新聞を読む習慣のある児童はほとんどおらず、主にテレビやインターネットから情報を得ているそうです。
 膨大な情報があふれるインターネット社会を生きる子どもたちに、情報を適切に取捨選択する力や、読み解く情報活用能力などを育む教育が必要なのだと分かります。
 そこで、現代の児童たちにとって親和性の高いデジタルメディアである「新聞の電子版」を切り口にしたNIE教育を通して、社会への関心を高め、言語力や情報活用能力といった資質・能力の育成を図ることにしました。
 「新聞の電子版の良さって何だろう」。これが六年生たちのNIE教育で私が投げかけた最初の問いです。
 初回の授業は電子版をとにかく使い倒してもらい、さまざまな機能を試すことで紙の新聞との違いを体感することを目的の一つとしました。検索できること、過去にさかのぼって記事を読めることなどがポイントです。
 一番多かった児童たちの意見は「見やすい」ということでした。文字を拡大・縮小できる点や、ページ送りが指先の少ない動作でスムーズにできるという点で、直感的に使いこなせたようです。
 ひとしきり機能を体験した後は、表現活動に移ります。興味を持った記事を一つ選んで、自分の感想を書いて提出するように声をかけました。
 ある児童は、「犬」というキーワードで過去記事を調べました。しばらく様子を見ていると、過去五年分さかのぼれる東京新聞電子版ではヒットした記事が四千件近くになってしまい、自分の思ったような記事が見つからず困っているようでした。
 そこで「複数のキーワードで検索してみるといいよ」と助言しました。それにより二十八件にまで絞り込み、目当ての記事にたどり着くことができました。
 その児童は、こんな振り返りを記してくれています。
 「私は、検索ワードを具体的にして、『犬 トイプードル』にして、絞って検索をしてみました。おかげで、早く自分の知りたい情報を見つけることができました」
 紙の新聞は扱い慣れない人にとっては、ページをめくりづらい面も。児童たちは、電子新聞ならページをめくるのに苦労を感じないようです。紙の新聞の良さと電子版の新聞の良さについては、引き続き子どもたちと学びを重ね、ベストミックスを図った授業を今後実践していきます。 (横浜市公立小学校教諭 浦部文也)

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