性別による思い込み解消を 男子先の「男女別名簿」受け、都内の全公立学校に指導資料を配布 都教育長

2022年6月8日 21時45分
東京都議会の建物

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 東京都内の公立小中学校の一部で、男子を先にした男女別名簿が使われていることを受け、都の浜佳葉子かよこ教育長は8日の都議会一般質問で、男女で分ける慣例などを見直し、性別による思い込みに気付く重要性を記した指導資料を、都内の全公立学校教員に配布したことを明らかにした。
 男女別名簿では児童生徒を性別で分け、男子の後に女子が続く表記が多い。男子が優先されるなどの無意識の思い込みを助長しかねないとして、性別で分けない混合名簿の導入が各地で進む。混合名簿には、出生時の性別と異なる性で暮らすトランスジェンダーに対応できる長所もある。
 指導資料は4月に配られ、名簿のほかに、学校指定の持ち物の色を男女別にする慣例の見直しにも言及。5月に開催した校長研修会でも意識啓発をしたという。浜教育長は「今後も、性別による役割分担意識を解消することの大切さを学校に周知する」と述べた。
 都は2002年、公立小中学校の男女混合名簿の導入推進を掲げたが、その後の計画から削除。浜教育長は4月の本紙インタビューで「男女に分けないことの効果を説明し、区市町村に周知を図る」と話していた。(奥野斐)

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