まばゆく彩る「あや絵」50点 染色作家・川崎是空さん 生誕100年 仏画や風景画など 茨城県の坂東で作品展

2022年6月9日 07時36分

「あや絵」の技法で描かれた仏画などが並ぶ会場=坂東市で

 織物の端切れで絵を描く染色作家、川崎是空さん(1922〜2014年)の作品展「あや絵作家 生誕100年 川崎是空−平和への祈り−」が茨城県坂東市山の坂東郷土館ミューズで開かれている。織りの光沢を生かした約50点が会場をまばゆく彩っている。
 川崎さんは石川県生まれ。東京で染色作家として活躍した後、水海道市(現・常総市)に転居し、織物の端切れを染色してパッチワークのように貼り合わせる技法「あや絵」を考案した。92歳で亡くなるまで、仏画や風景画などを描き続けた。
 「不動明王」は、90年代初頭にイラクがクウェートを侵攻した湾岸戦争を題材とした作品。明王が右手に携えた剣は、敵方だけでなく自らにも向かうとの意味を込め、戦争の無情さを訴えている。
 次女のフェルケル寿々栄さん(70)は「父が生きていたなら、ロシアのウクライナ侵攻に心を痛めて創作したに違いない。作品を鑑賞して、心の安らぎを感じ取ってもらえればうれしい」と話している。
 原則月曜休館。午前10時〜午後6時半(土日祝日は午後5時まで)。入場無料。会期は7月18日までだが、延長する可能性もある。
 問い合わせは同館=電0280(88)8700=へ。(出来田敬司)

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