小池都知事の「応援」今回は?各党ヤキモキ 迫る参院選 「都政に専念する」と語った5年前

2022年6月10日 19時05分
各党が動向を警戒する小池知事=10日、都庁で

各党が動向を警戒する小池知事=10日、都庁で

 「都政に専念すると述べたはず」「うちにも応援を」。22日に公示見通しの参院選で、特定の候補を支援する姿勢を鮮明にする東京都の小池百合子知事に対し、各党の思惑が交錯している。開会中の都議会定例会でも、議場にけん制球が飛び交っている。

◆立民「よもや行かないですよね?」

 「よもやこのたびの参院選で候補者の応援に行かないですよね?」。8日の都議会一般質問で、立憲民主党の都議は左側に座る小池知事を見ながら、こう切り出した。
 参院選の東京選挙区(改選数6)には、小池知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」の都議が出馬を表明。小池知事は記者会見などで「(都議を)心から応援している」と再三強調し、事務所開きなどにも出席した。
 現有2議席の死守を期して現職と新人を立てる立民にとって、都民ファ都議もライバル。そこで引き合いに出したのは5年前の発言だ。
 2017年の衆院選で、小池知事は新党「希望の党」を立ち上げたが惨敗。直後の都議会で「私自身の行動でご心配をおかけした」と謝罪し「都政にまい進する」と語った。今回応援すればこの発言に矛盾するというのが立民側の主張だ。
 だが、小池知事は意に介さぬ様子で「日本の改革につなげるべく、志を同じくする方と必要な時、必要な形で力を合わせたい」と淡々と答えた。

◆自民「うちにも応援に来てね」

 一方、答弁を終えて降壇する際、議場の自民党からは、こんな声が飛んだ。「うちにも応援に来てね」。小池知事の古巣の自民も現新2人を擁立しており、「すでに応援を要請した」と自民都連幹部は明かす。
 小池知事は5月、都議会自民党の政治資金パーティーに知事就任後、初めて参加。就任当初に激しく対立していた自民が昨夏、都議会第1党に復帰し、接近の姿勢を強めている。
 自民都連幹部はこう語る。「小池さんが都民ファ都議を応援するのは構わない。ただわが党は第1党なのでぜひ応援に来てくださいね、と。来る来ないは別だけど」。小池知事の参院選での動きが、今後の都政での協力関係にも影響するとクギを刺した。(加藤健太、土門哲雄)

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