性暴力質問取り下げ要請問題 さいたま市教委が謝罪

2022年6月11日 07時32分
さいたま市役所

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 さいたま市議会六月定例会で一般質問を予定していた市議に対し、市教育委員会の担当課長が質問の一部取り下げを要請したとされる問題で、市教委は十日の議会運営委員会で、取り下げに触れる発言があったと認め「議会に混乱を招き、多大なるご迷惑をおかけした。今後指導を徹底する」などと謝罪した。要請は小川寿士議員(民主改革)に対するもので、質問は教職員による児童生徒への性暴力の有無や公表基準を尋ねる内容だった。小川議員は七日の本会議で予定通り質問。その際に要請があったことを明かし、議会が市教委に経緯の説明を求めていた。
 小田嶋哲副教育長によると、質問通告を受けて担当課が答弁書を作成するにあたり、一日に小川議員に電話して「例えばご質問を取り下げていただくことは難しいですよね、今日中なら」などと発言した。
 被害者の人権やプライバシーへの配慮を求める中での発言だったとし、小田嶋副教育長は「取り下げを依頼したと誤解を招く発言をしてしまい、深く反省している」と陳謝。高子(たかこ)景・議運委員長は「議会と執行部の関係をゆがめるような軽率な行動・発言は厳に慎んで」と苦言を呈した。委員からは「依頼されたと議員が思うのはやむを得ない」などの指摘もあった。
 小川議員は取材に「誤解ではない」とした上で「(議運での)やりとりは事実として受け止める」と述べ、市教委の説明を了承する考えを示した。(前田朋子)

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