中国側元顧問「現金用意を」 秋元容疑者に提供、発案か

2019年12月31日 02時00分
 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業を巡る汚職事件で、収賄容疑で逮捕された衆院議員の秋元司容疑者(48)=東京15区、自民党を離党=への現金を中国企業本社が用意するように発案したのが、同社元顧問の紺野昌彦容疑者(48)だった疑いがあることが、関係者への取材で分かった。紺野容疑者が、同社日本法人の副社長を名乗る鄭希(ていき)容疑者(37)を通じ、本社に「賄賂のための金を用意してほしい」と伝えていたとみられる。
 東京地検特捜部は、本社への現金要求をうかがわせるパソコンやスマートフォンの電子データを押収。資金の流れを調べている。
 秋元容疑者は、IR担当の内閣府副大臣だった二〇一七年九月二十八日、いずれも中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野、仲里勝憲(47)の両容疑者から、衆院議員会館の事務所で現金三百万円を受け取るなどしたとして逮捕された。
 関係者によると紺野容疑者は、500コム経営トップの通訳を兼ねていた鄭容疑者に、秋元容疑者に提供するための現金を中国の本社で用立てられないか提案。鄭容疑者が本社に、賄賂が必要だと伝えたという。
 その後、紺野、鄭の両容疑者は共謀し、海外から不正に現金を日本に持ち込んだとされ、特捜部は秋元容疑者に渡った疑いのある現金の原資とみている。
 関係者によると、特捜部が押収した電子データには、秋元容疑者に三百万円を提供したと記録したメモも残されていたという。
 秋元容疑者は逮捕前、本紙の取材に「お金は一切もらっていない」と否定。弁護人によると、逮捕後も全面否認している。

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