プラごみ汚染 西之島も カツオドリ被害懸念

2019年12月30日 02時00分

西之島の浜に打ち上げられたプラスチックのブイ

 東京の南約千キロの太平洋にある無人の西之島にペットボトルや歯ブラシ、ブイなどが打ち上げられ、プラスチックごみ汚染が広がっていたことが分かった。写真家の中村恵美さんが十月、測量調査に同行して上陸した際に確認した。
 西之島は二〇一三年に約四十年ぶりに噴火してほとんどが溶岩に覆われたが、海鳥が戻るなどして、生態系が形成される様子を観察できる貴重な場所となっていた。中村さんは「西之島もプラごみで汚染されていたのはショッキングだ。日常生活を見直してプラ製品を減らすべきだ」と話す。
 西之島では今月再び噴火が確認された。現地の詳しい状況は不明だが、この先も海鳥などの生息場所になればひなや成鳥がプラごみを餌と間違えてのみ込むといった被害が懸念される。
 中村さんは国土地理院関係者と上陸。溶岩に覆われるのを免れた島の西側の浜に、多くのプラごみが散乱しているのを確認した。周辺にはカツオドリがプラごみで作った巣で卵を温める姿が見られ、足にロープが絡まった個体もいた。プラごみに判読できる文字などはなかった。
 九月に調査で上陸した川上和人・森林総合研究所主任研究員も同じ場所で、プラごみで営巣するカツオドリを確認した。

プラスチックごみで営巣する西之島のカツオドリ=いずれも10月(中村恵美さん撮影)

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧