姉2人に賠償命令 財産トラブル 三女と母の面会拒否

2019年12月28日 16時00分
 東京地裁は、当時80代の母親を自宅から連れ出した長女と次女が、三女と母が会うことを阻み続けるのは不法行為に当たるとし、長女らに対し、110万円を三女に賠償するよう命じる判決を言い渡した。
 高齢の親を持つ子が、親と他のきょうだいなどを会わせないトラブルは「囲い込み」と呼ばれ増加しており、相続が絡む場合もある。判決は防止につながる可能性がある。昨年には別のケースで横浜地裁が、妹と父母を会わせない兄らに面会妨害を禁じる仮処分決定を出した。
 判決は11月22日。それによると母は夫と死別し東京都内の自宅で独居、近くに住む三女が世話をしていたが、長女、次女と三女は母の財産管理を巡り意見が対立。病気で自力の移動が困難になった2012年11月、長女と次女が母を連れ出しそれぞれの自宅や施設に住ませ、三女に会わせることを拒み居場所も知らせなかった。姉2人はその間に、判断能力が低下した母の利益を代理する任意後見人になった。
 松本真裁判官は判決理由で「親と面会交流したいという子の素朴な感情や、面会交流の利益は法的保護に値する」とし、合理的な理由なく拒めないと指摘した。
 三女側の清瀬雄平弁護士は「面会を実現させる命令までは現行法では困難で、最大の問題として残る」と述べた。

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