東京ガス、CO2排出実質ゼロへ 2050年新目標

2019年11月28日 02時00分
 東京ガスの内田高史社長は二十七日、都内で記者会見し、二〇五〇年ごろに二酸化炭素(CO2)の排出を差し引きゼロにするなどの新たな経営計画を発表した。再生可能エネルギーの取扱量を一九年度比で十倍以上に増やすほか、将来の実用化が見込まれるCO2回収技術などを使い「脱炭素化」を目指す。
 同社によると、日本の大手エネルギー会社でCO2排出の差し引きゼロを打ち出すのは初という。
 東ガスのCO2排出量(一三年度)は、家庭で都市ガスを使う際に排出されるものや原料の液化天然ガス(LNG)を船で運搬する際に排出される分などすべて合わせて年約三千七百万トンに上る。
 この削減に向け、洋上風力など再生エネによる発電や小売りを拡大し、再生エネ電源による電気の取扱量を現行の約五十万キロワットから三〇年に国内外で五百万キロワットまで拡大。新たな環境技術なども利用し、三〇年に一千万トン規模のCO2削減を目指す。五〇年ごろにはCO2排出を差し引きゼロにしたい考え。
 東ガスは都市ガスを燃料にした事業を行うため、企業単体でのCO2排出を減らすのは困難だ。
 このため、自社で再エネ発電や小売りを増やすのに加え、石炭や石油発電が主流の東南アジアで、天然ガスによる電力の利用を促し、その分減ったCO2なども計算に含めグループ全体で排出量を相殺する。
 内田氏は「エネルギーを扱う会社がどうあるべきかが問われている。まずは三〇年までに低炭素化を進め、その先の脱炭素化の流れをリードする」と語った。 (石川智規)

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