子どもラグビー トライ! W杯効果、スクール人気

2019年12月28日 16時00分

ラグビースクールで練習する幼児たち。W杯効果で入会希望者が増えた=東京都町田市で(松村裕子撮影)

 日本代表が史上初の8強入りを果たすなど、空前のラグビーブームに沸いたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。東京都内ではラグビースクールに入会を希望する幼児や小学生が急増している。申し込みや問い合わせが後を絶たず、体験参加でも順番待ちのケースも。四年前の前回大会を上回る人気の沸騰ぶりだ。 (松村裕子)
 「楽しかった。今度も(練習に)行く」。町田市の渡辺竜ちゃん(6つ)は今月十五日、市内にあるトップリーグのキヤノンの練習場でラグビースクールに体験参加した後、こう話した。
 このスクールは「町田市ラグビースクール」。市ラグビーフットボール協会から委託されたNPO法人が運営しており、対象は幼児から中学三年までの男女。
 体験参加者はW杯日本大会と相前後して増え、幼児と小学生は五割増の約九十人。竜ちゃんはテレビでW杯を見て練習に「行きたい」と熱望した。
 スクールは土曜日や日曜日に開かれる。幼児は大人用よりも一回り小さいボールを使う。十五日は走ったり、ボールをバトン代わりにしてリレーしたりした。
 竜ちゃんと同い年の息子を通わせる市内の会社員江原香織さん(41)は「みんなで協力するところがラグビーの魅力」と話した。スクールの森久芳監督(68)は「W杯で『ノーサイド』の精神などラグビーの魅力が浸透したのでは」とみる。
 他のスクールでも幼児と小学生を中心に体験、入会希望者が相次ぐ。日野市のR&Bラグビークラブ・スクールは、小学生だけで七割増。府中市のブレイブルーパス府中ジュニアラグビーフットボールクラブも、体験希望者が百数十人に達し、対応し切れない状況だ。
 スクール関係者によると、前回W杯はイングランドで開かれ、日本と時差があったが、今大会は親子一緒にテレビ観戦できたことが人気に直結。かつては泥まみれになる印象が強かったが、芝のグラウンドが増えて「きつい、汚い」というイメージが薄れ、親世代の見方が変わったことも人気に拍車を掛けたとみる。
 関東ラグビーフットボール協会(港区)はW杯後、ホームページに県ごとのスクールマップを載せ、最寄りのスクールを探しやすくした。協会関係者は「ラグビーを選択する子どもが増えるのはうれしい」と歓迎する。
 ただ、指導者らは人気が継続するかどうか気をもむ。前回も一時的に体験、入会希望者が増えたが、続かなかった。府中ジュニアクラブの代表の男性(66)は、二〇二〇年東京五輪で行われる七人制ラグビーに期待をかけ、人気が続くことを願っている。

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