河井案里議員 報酬超過疑惑 選挙運動員ら任意聴取

2019年12月28日 16時00分

河井案里参院議員

 自民党の河井克行前法相の妻で、同党の河井案里参院議員の選挙事務所が七月の参院選で車上運動員に法定の上限を超える報酬を支払ったと報じられた問題で、広島地検が複数の車上運動員らから任意で事情聴取していたことが、関係者への取材で分かった。大学教授や地元の有権者らが公選法違反容疑で河井夫妻らに対する告発状を出していた。
 地検は案里氏の選挙に関わった関係者から資料の提供も受けており、立件の可否を慎重に見極めるとみられる。
 告発状では報道を基に、参院選で案里氏が初当選するために、案里氏と克行氏らが共謀したと指摘。経理担当者を使い、選挙カーでアナウンスする車上運動員十三人に対し、日当として法定上限の一万五千円を超える三万円を支払ったなどとしている。
 この問題を巡っては、克行氏が報道を受けて十月末に法相を辞任。その際、克行氏は「私も妻も全くあずかり知らない」とした上で説明責任を果たすと強調し、案里氏は事実関係を調べるとのコメントを発表した。夫妻はその後約二カ月間、公の場に姿を現していない。案里氏は、適応障害のため約一カ月の自宅療養が必要との診断書を提出していた。
 参院選の広島選挙区(改選数二)では、自民党が現職だった岸田派重鎮の溝手顕正元国家公安委員長と、案里氏の二人を擁立。野党系無所属現職を含む三つどもえの激戦となり、溝手氏が落選していた。

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