年の瀬に 思い乗せ 帰省ラッシュ本格化

2019年12月28日 16時00分

年末の帰省ラッシュのピークを迎え、混雑する上越・北陸新幹線のホーム=28日午前、JR東京駅で(岩本旭人撮影)

 年末年始の帰省ラッシュが二十八日から本格化し、新幹線や各地の空港、高速道路は早朝から混み合った。来年一月五日まで最大で九日間の大型連休。新幹線や空の便は前年同期を上回る好調な予約状況となっており、下りや出国の混雑は年末ぎりぎりまで続くとみられる。
 JR東京駅では、下りの列車に大勢の乗客が並んだ。香川県さぬき市から迎えに来た祖母と一緒の東京都杉並区の小学二年藤田結菜さん(7つ)は「いとこに久しぶりに会って遊ぶのと、おばあちゃんのおせち料理やお鍋を食べるのが楽しみ」と声を弾ませた。
 JR各社によると、各新幹線の下りは二十八日以降、連日混み合う見込み。東海道新幹線の指定席は三十一日午前までほぼ満席になっている。
 二十八日は博多行き「のぞみ1号」が午前六時に東京駅を出発した時点で自由席の乗車率が180%に達した。
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 北陸新幹線は十月の台風19号で被災した影響で、年末年始は臨時列車を含めても前年に比べ九割と少ない本数になっている。
 北陸新幹線のJR東京駅ホームからは、横浜市青葉区の小嶋菜実子さん(38)が一家で石川県小松市に帰省。長男の悠椰君(12)は「親戚のお兄ちゃんとゲームしたい」と笑顔で話した。

◆銀座線渋谷駅 大改造大詰め 2日まで一部運休

 東京メトロ銀座線は二十八日から来年一月二日までの六日間連続で、渋谷駅のホーム移設と線路切り替え工事が大詰めを迎えるため、一部区間が終日運休する。一日当たり約二十六万三千人、計約百六十万人に影響する見通し。渋谷駅は、ホームが現在の場所から東に約百三十メートル移動し、一月三日始発からM字形の屋根がシンボルマークとなる新駅舎で運転を始める予定だ。
 東京メトロによると、六日間の運休は同社として過去最長。銀座線のうち渋谷-表参道と青山一丁目-溜池山王の二区間の運転がストップするため、東京メトロや都営地下鉄、JR山手線などが振り替え輸送に当たる。
 二十八日午前には、M字形の屋根の開口部から資材を出し入れする工事の様子が報道関係者に公開された。
 一月三日の始発まで延べ五千人が従事。東京メトロの担当者は「これだけの規模の工事はメトロでは初めて。渋谷のシンボルとなる駅にしたい」と話した。

大詰めを迎えた東京メトロ銀座線渋谷駅のホーム移設と線路切り替え工事の現場。左が新駅舎=28日午前、東京都渋谷区で

◆三陸鉄道 23キロ再開 台風で不通、運行5割に

 岩手県の第三セクター三陸鉄道は二十八日、台風19号で被災し不通が続いていたリアス線の田野畑-田老(二二・九キロ)で運転を再開した。全百六十三キロの約五割で利用可能となった。来年三月二十日の全線再開に向けて復旧作業を急ぐ。
 田野畑駅では住民らが大漁旗などを振って列車を出迎え、約二カ月半ぶりの再開を祝った。田野畑村の主婦熊谷裕美子さん(62)は「三鉄は地域に欠かせない存在。年内にここまで復旧してよかった」と喜んだ。
 不通の津軽石-陸中山田は来年一月十六日に再開予定。三鉄は順次、久慈-田野畑、陸中山田-釜石を再開する方針だ。

三陸鉄道田野畑駅を出発した列車を見送る住民たち=28日午前、岩手県田野畑村で

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